Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

樹脂被覆鋼管製造の「流浸工業」、仏アルケマ社から「ナイロン11」樹脂コーティングの認証取得。国内初、新規需要開拓に弾み

配信

鉄鋼新聞

 各種プラスチックコーティング鋼管の製造販売を行う流浸工業(本社・大阪府堺市美原区、社長・大久保秀俊氏)は、「ナイロン11」樹脂コーティングで、仏アルケマ社の独自認証規格「ACA(Approved Coating Applicator)認証」を国内企業として初めて取得した。コーティング技術、品質管理面での評価が公表されることで、ナイロンコーティング材を使用する物件や顧客獲得効果が期待される。  「ナイロン11」樹脂をコーティングした部材や鋼管は、受水槽として使用されるパネルタンクや給水配管など耐食性が求められる分野で幅広く使用される。アルケマ社はナイロン11パウダー樹脂を生産している世界唯一のメーカー。流浸工業では1975年(昭和50)から取り扱いを始めている。  認証にあたっては、アルケマ社のACAトレーナーが監査。コーティング製造工程や品質管理・トレーサビリティ体制の適正、正しい知識を持った営業活動など総合的に調査を行い、基準評価点以上の企業が認証される。  ナイロン11の塗装・コーティング方法としては、主に加熱した金属をパウダーの入った流動槽に浸漬して塗膜加工を行う「流動浸漬法」、粉体に高電圧を与えて電気的に粉体と基材を接着させる「静電粉体塗装法」、小部品を無保持・無接点でコーティングする「ミニコート法」の三つがある。流浸工業は今回、全3種類の方法でACA認証を取得した。  現在、世界で認証されている企業は27社で、日本では流浸工業が初。ミニコート法で認証されているのはアジア地域では同社のみとなる。  流浸工業は奈良工場(奈良県奈良市藺生町)で流動浸漬用パウダーの製造も手掛ける。ナイロン樹脂などに抗菌・抗ウイルス剤添加などでオリジナル樹脂の開発もできる。  今回の認証取得でアルケマ社のウェブページに社名や連絡先が掲載され、ナイロンコーティングを検討するメーカーなどに認識されやすくなった。今後はナイロン11コーティング製品の拡充とともにさらなる製造技術・品質の向上にも注力。顧客満足度向上、新規受注につなげていく方針だ。