「うんち」や「おなら」が「クサッ!」それ実は異常なんです。病気になる前に実践してほしいたった一つのこと【大妻女子大学教授に聞いた】
善玉菌と悪玉菌は共生関係にある
ただし、悪玉菌だけを悪者にするのはちょっと待ってくださいね。「善玉菌」「悪玉菌」というのは人間の都合で言っているのであって、腸内では共生してお互いに椅子取りゲームをしている状態。大切なのは、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がバランスよく生息している多様性なのです。
腸内細菌のバランスが大切。食生活を見直して
皆さんも、腸内フローラのバランスが保たれるように、食生活や日常生活を見直してみませんか。とりわけ、食生活の乱れには気をつけましょう。悪玉菌の増殖を抑えるコツは、「発酵性食物繊維を意識してとること」です。発酵性食物繊維とは、善玉菌のエサになる食物繊維のこと。善玉菌が発酵性食物繊維を食べる過程で、短鎖脂肪酸を作り出します。青江先生が教える賢い食べ方のポイントもぜひチェックしてください。
前編記事では、うんちやオナラが臭いとき、体の中では何が起こっているのかについて紹介しました。つづく後編記事では、うんちやオナラの臭いが気になる人にぜひ実践してほしい!『腸に効く「最新の痩せる食べ方」8選【大妻女子大学教授に聞いた】』についてお伝えします。
【取材協力】大妻女子大学家政学部食物学科 青江誠一郎教授 農学博士。日本人の穀物由来の食物繊維摂取量の増加を促す栄養指導を推進する。教育に寄与し、生活習慣病の予防と健康寿命の延伸にも貢献している。食物繊維の権威であり、オートミールの仕掛け人。令和4年度日本栄養・食糧学会「学会賞」を受賞。
内藤綾子