日本製鉄のグリーンスチール、日立製作所が初採用。電動機向け無方向性電磁鋼板で
日本製鉄は12日、マスバランス方式を適用したグリーンスチール「NSカーボレックス・ニュートラル」が日立製作所に初めて採用されたと発表した。電機・機械システム事業を手掛ける日立インダストリアルプロダクツ(本社・東京都千代田区)が製造する電動機の無方向性電磁鋼板(NO)として使われる。 日立グループが国内で製造する製品の部材でグリーンスチールを採用するのはこれが初めて。日立製作所は「他製品でもグリーンスチールの採用検討を進めるとともに、連携・協力する調達パートナーの対象を増やすなどバリューチェーンを通じたカーボンニュートラル(CN)達成に向け取り組みを加速する」としている。 日立グループは環境長期目標「日立環境イノベーション2050」を定め、2010年度比で30年度のCO2排出量半減と50年度のCNを目指している。23年度時点で日立グループの温室効果ガス排出量は「スコープ3カテゴリー1」が全体の10・2%を占めており、調達パートナーとの協働活動を推進。この一環でNSカーボレックスニュートラルの価値を評価、採用に至った。