【福岡国際マラソン】日本歴代3位でVの吉田祐也「自分が忌々しくて…」苦悩の4年思い涙
◇福岡国際マラソン(2024年12月1日 福岡・平和台陸上競技場発着の42・195キロ) 来年9月の東京・世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、吉田祐也(GMOインターネットグループ)が4年ぶり2度目の優勝を飾り、自国開催の大舞台へ大前進した。2時間5分16秒は日本歴代3位&大会新記録の好タイムで、世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)を突破した。レース後のインタビューでは感極まった。 ――今の気持ちは 「20年に初優勝してから、この4年間、つらかったこと悔しかったことがあまりにも多くて、言葉にできない。目標から遠ざかっている自分が本当に嫌で、忌々しくてならなかったけど、たくさんの人が支えてくれたから、こういうレースができたんだと思う。本当にありがとうございました」 ――タイムについて 「自分の中でタイムは意識していなくて優勝争いを常に意識していた。出場した選手、素晴らしい選手ばかりだし、その中で優勝できれば自然にタイムがついてくると思った。大会記録を更新できてうれしい」 ――世界陸上の代表にも近づいた 「自分の中ではまだまだこの力をもってしても世界と勝負することは難しいと思っている。少しずつ良くなっている。必ず世界と戦う力をつけたい」 ――30キロから独走だった 「30キロ以降、いかに余力を持ちながら35キロを迎えるか考えていた。ペースの落ち込みを出さずにうまくレースを組み立てることができた」 ――4年前の優勝はコロナ禍で声援がなかった 「箱根駅伝や最初の福岡に出た時に無観客でつらい思いがあったけど、今結果を出した時にたくさんの方に自分を認知してもらって、今日はラスト苦しい場面で名前で呼んで応援してもらって力になった」 ◆吉田 祐也(よしだ・ゆうや)1997年4月23日、埼玉県出身の27歳。青学大4年時に箱根駅伝で4区区間新。卒業後にGMOに加入し、20年12月の福岡国際マラソンを2時間7分5秒で制した。今大会までの自己ベストは24年大阪の2時間6分37秒だった。1メートル64、47キロ。