「忘れられたアーセナルの男が45歳でついに引退」英紙も稲本潤一の引退発表に注目「日本のスターたちに欧州への道を開いた」
アーセナル、フラムなどでプレイした
4日、南葛SCに所属していた元日本代表MF稲本潤一が記者会見を開き、引退を表明した。45歳までプレイした日本のレジェンドとの別れを、多くのサッカーファンが惜しんだ。 [動画]稲本が選ぶ自身のベストゴール・トップ10 2002年の日韓W杯で2ゴールを決め、一躍世界で名を知られることになった稲本。この引退発表に英『Daily Mail』も、「忘れられたアーセナルの男が45歳でついに引退」と報じた。 当時のアーセン・ヴェンゲル監督に見出され、2001年にガンバ大阪からアーセナルへレンタル移籍することになった稲本。その後もフラム、ウェストブロムウィッチ・アルビオンなどでプレイし、イングランドでも名声を高めた。同紙は会見での言葉を紹介しながら、フラム時代にインタートトカップ決勝のボローニャ戦で、欧州日本人初のハットトリックを記録したことなどに触れ、「いくつかの印象的なゴールを残した」と活躍を振り返っている。 また、「当時17歳でJリーグ史上最年少の選手だった稲本は、1999年の世界ユース選手権で準優勝したチームで、日本の才能あふれる黄金世代の一員として頭角を現した」「その後、日本代表として82試合に出場し、2006年と2010年のワールドカップにも出場した。イングランドを離れたあとに(※ガラタサライで)チャンピオンズリーグで決めたゴールは、日本のスター選手たちがヨーロッパで活躍する道を開いた」と、日本サッカー界のパイオニアの1人として稲本を評価した。 現在は100人を超える日本人選手たちが欧州でプレイする時代となったが、稲本は間違いなくその先駆けとなった1人。彼の存在がなければ、三笘薫や遠藤航、冨安健洋らがプレミアリーグで活躍する時代はやってこなかったかもしれない。その足跡と活躍に、同紙は敬意を表した。
構成/ザ・ワールド編集部