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「ブラック企業社員」のお助けアプリが誕生 開発したのは22歳金髪大学生、開発のきっかけとは?

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アーバン ライフ メトロ

4人にひとりがブラック企業に勤務

 近年、ネット上で話題の「ブラック企業」。連合総研(千代田区九段南)が2019年10月に行った調査によれば、会社員の4人にひとりが「自分の勤務先はブラック企業」と答えたというから驚きです。 【ブラック企業の実態】会社員2000人の生々しい「調査結果」を見る  同調査(第38回勤労者短観調査)は、東京などの首都圏や関西地方に在住し民間企業に勤める20~64歳の男女2000人を対象に、同年10月1~5日にインターネット上で実施。 「過去1年間に、職場で何らかの違法状態があった」と認識している人の割合は全体の26.9%。業種別では卸売り・小売業・飲食店・宿泊業(31.4%)や、建設業(31.3%)の値が高く、また従業員の人数規模が小さい企業ほどブラックと認識する人が多い傾向になっています。 「違法状態」の具体的な内容は、「支払われるべき残業代の未払い」(15.1%)や「有給休暇の取得不可」(13.4%)、「業務によるケガ・病気を健康保険等で処理するよう指示」(9.2%)など。  いかがでしょうか? あ、これ自分の会社もかも……と思い当たる人が、読者にもいるかもしれません。  そんなブラック企業で働く人たちに向けたスマホ用のアプリを、このたび開発した会社がにあります。  社名はミギナナメウエ、代表は22歳の古鍜冶(こかじ)賢さん。今風の端正な顔立ちに金髪スタイル。現在、青山学院大学(渋谷区渋谷)経済学部の4年に在学中という彼は、なぜそのようなアプリを作ろうと考えたのでしょうか。  テレビ会議システム「Zoom」で、古鍜冶さんにじっくり話を聞いてみることにしました。

あこがれて飛び込んだ起業の世界

 ブラック企業で働く人のためのアプリ、その名も「社畜のシャチくん」。トップ画面には、グレーのスーツに身を包み通勤バッグを手に提げて、もう片方の手でつり革をつかむシャチのキャラクターが表示されます。  その表情は心なしか、うつろ。毎朝毎晩の満員電車で疲弊する勤め人たちの心情を代弁しているかのようです。  古鍜冶さんが自分の会社を立ち上げたのは2018年2月。19歳のときでした。 「あの、こんなことを言うのはちょっと何なんですが、起業しようと思ったそもそものモチベーションには、中学生時代に強烈に感じた『モテたい』という思いがありました」。そう切り出した古鍜冶さん。  当時は小柄で、勉強も運動も「中の中」。“ザ・真ん中”な自分を変えたくて、高校時代は髪の色を染めるなど、若いながらに四苦八苦。大学に入学すると、とにかくいろいろな人と知り合って見聞を広げようと、国際交流団体へ飛び込みます。  ひょんな成り行きでいきなり代表を任され、毎週100人規模が集まるイベントを運営するようになりました。  そこで知り合った団体のアドバイザーが、まだ10代だった古鍜冶さんの将来を大きく左右することになります。中学卒業後に社会経験を積み、25歳で自身の会社を立ち上げたというその人に、古鍜冶さんは「こんな未来もあるのか」と、驚きやあこがれを抱きます。  自分もできることから始めてみるか――。会社を立ち上げ、まずは企業のSNS運用代行からスタート。その後、イベントの企画やPR動画の制作などへと業務を拡大していきます。  とはいえ、まだ大学生。仕事を請け負うツテは、当時全く持ち合わせていません。

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