【陸上】高校リレーNO1は!? 中京大中京が男女とも有力!/全国高校リレー&日本選手権リレー展望
女子4継は大混戦の予感
【全国高校大会女子】 ●4×100mR 埼玉栄、相洋、中京大中京、京都橘がややリード 45秒台のチームが不在の中、昨年のU18日本選手権を46秒17で優勝を飾った埼玉栄(埼玉)が持ちタイムトップ。10月3日の埼玉県選手権では46秒25をマーク。100m11秒台を持つ選手はいないものの、12秒00 ~12秒30の選手を6人も擁し、抜群の選手層を誇る。2年連続で秋の高校リレー王座に輝けるか。 U18日本選手権2位の相洋(神奈川)は、日本選手権100m3位のエース・石川優(3年)を中心に、昨年のインターハイに続く全国制覇を狙う。昨年出した46秒23は埼玉栄と大差なく、45秒台決戦が期待される。今季のタイムでいえば、9月5日の愛知県高校新人名古屋南北支部予選で46秒29をマークした中京大中京(愛知)も勢い十分。100m11秒8台を持つ倉橋美穂(2年)と藏重みう(1年)を軸に昨年のインターハイで2位に敗れたリベンジを誓う。 京都橘(京都)も今季46秒49と好タイムを並べ、昨年はインターハイ4位、U18日本選手権は3位と高い安定感が魅力。エースの安達茉鈴(3年)は今季100mで11秒72をマークしており、その他3人を含めた総合力でも上記3チームに引けをとらない。45秒台突入も十分可能性を秘める。 100m11秒56を持つ石堂陽奈(3年)がいる立命館慶祥(北海道)、同11秒61の青山華依(3年)を擁する大阪(大阪)にもチャンスがある。決勝進出には46秒5台は必要になるだろう。 ●4×400mR 頂点目指し、京都橘と東大阪大敬愛が激突 今季、3分44秒台を出している京都橘(京都)と東大阪大敬愛(大阪)が優勝争いを演じそうだ。 京都橘は安達茉鈴(3年)が100mだけなく400mでも54秒台をマークするなど、マルチに活躍。さらに400mハードルが専門の山本亜美(3年)は400mでも55秒34の記録を持っている。この2人で主導権を握れば、優勝も見えてくる。男子の中京大中京(愛知)同様、リレー2種目制覇の可能性もある。 一方の東大阪大敬愛は、2年生エースの河内瀬桜をはじめ、400m55秒台を持つ選手が3人。各メンバーが十分なパフォーマンスを発揮すれば、他を圧倒する力を秘めている。インターハイでは過去2年優勝を逃し、昨年は決勝にも進めなかった。今大会を制して名門復活をアピールできるか。 この2チームに次ぐのは常盤木学園(宮城)、生野(大阪)、中村学園女(福岡)、相洋(神奈川)、姫路商(兵庫)、近大福岡(福岡)といった今季3分48秒台を出しているチームが並んでおり、激しいメダル争いが予想される。 その中でも、生野と相洋、姫路商はそれぞれの新人戦で出したタイムで、大きく短縮する余地を残す。特に昨年のインターハイ優勝の相洋は、ショートスプリントのエース・石川優(3年)が走ることになれば、そのスピードを生かし、「2強」に迫るかもしれない。 【今季高校ランキングトップ3】 ●男子4×100mR 40.42 中京大中京(愛知) 9.19 40.44 東農大二(群馬) 7.18 40.49 洛南(京都) 8. 9 ●男子4×400mR 3.10.99 中京大中京(愛知) 10. 3 3.12.15 東福岡(福岡) 7.26 3.12.92 磐田北(静岡) 7.19 ●女子4×100mR 46.25 埼玉栄(埼玉) 10. 3 46.29 中京大中京(愛知) 9. 5 46.49 京都橘(京都) 7.11 ●女子4×400mR 3.44.56 京都橘(京都) 8.10 3.44.64 東大阪大敬愛(大阪) 9.12 3.48.18 常盤木学園(宮城) 8.12