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紫電改の操縦席実物大模型 公開始まる 計器など精巧に再現 加西市鶉野飛行場跡 

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 太平洋戦争末期に旧日本海軍の切り札として開発された戦闘機「紫電改」の操縦席実物大模型の公開が9月6日、兵庫県加西市鶉野町の鶉野飛行場跡にある備蓄倉庫で始まった。コックピットに座る搭乗体験は、受け付け開始の1時間前から順番待ちの行列ができる人気を呼んだ。  旧姫路海軍航空隊の訓練基地だった鶉野飛行場には、隣接して川西航空機鶉野組立工場があり、紫電改も造られた。鶉野飛行場跡に点在する防空壕など戦争遺跡の平和教育活用を推進する加西市は、そのシンボルとして紫電改の実物大模型をつくり、2019年6月から公開している。 「操縦室に入りたい」という要望が寄せられたが乗り降りの安全性の問題があるため、操縦席だけの模型を別につくった。模型は長さ2.5メートル、幅1.5メートル、高さ1.6メートル。操縦かん、照準器のほか速度計、航路計、昇降度計、高度計、排気温度計などの計器類を当時の資料に沿って配置した。風防は透明アクリル板を使った。  8月16日の完成披露式で、加西市の西村和平市長は「忠実に再現することで、よりリアルに歴史に触れてもらい、平和の尊さを感じてほしい」と製作の意図を語った。  紫電改の操縦席に関する資料を提供して模型製作に協力した戦史研究家、上谷昭夫さん(81)=兵庫県高砂市=は、公開に先立ち「戦時中は操縦席に19、20歳の年端もいかない若者が座った。その孤独感、敵機に後ろにつかれた時の恐怖感を想像し、平和の大切さを感じ取ってほしい」と見学者に呼び掛けた。  午前の部、午後の部各30人がそれぞれ3分間の搭乗体験をし、スタッフから計器の説明を受けたり、照準器をのぞき込んだりした。父親と一緒に訪れ、搭乗体験をした兵庫県市川町の小学校6年男児は「本当に(機銃を)撃ったりするのは怖いと思った」と話していた。  紫電改の機体全体と操縦席の実物大模型の公開は第1、第3日曜午前10時~午後3時。搭乗体験の整理券は午前の部が10時、午後の部は0時30分から配布する。いずれも先着30人、無料。問い合わせは加西市鶉野未来課(電話0790・42・8757)まで。

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