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軍投入は「厄介で危険」 元米軍トップ、トランプ氏を非難

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BBC News

アメリカの元統合参謀本部議長、マーティン・デンプシー氏は4日、白人警官に首を圧迫されて黒人男性が死亡した事件をめぐる抗議デモで、ドナルド・トランプ米大統領が事態の鎮静に軍の投入も辞さない姿勢を示したことを非難した。前日には、ジェイムズ・マティス前国防長官も雑誌への寄稿でトランプ氏を非難している。 デンプシー氏は、バラク・オバマ政権下で、2011年から2015年まで米軍人トップの統合参謀本部議長を務めた。同氏は4日、米公共ラジオNPRに対し、トランプ氏の発言は「非常に厄介」で「危険」だと述べた。 「軍を使って事態を掌握しようという考えに困惑した」 一部では抗議が暴力的なものになってはいると認めつつ、「大半が平和的な抗議を制し、抑圧するために軍が召集され、事態の鎮静にあたるというのは、私にとっては非常に危険な考えだ」と付け加えた。 トランプ氏は1日夜、全米各地での黒人への警察暴力に対する抗議デモを鎮静するために、「もし市や州が住民の生命と財産を守るため必要な行動を拒否するなら、私が合衆国軍を投入して、代わりに問題を速やかに解決する」と述べた。 軍の投入をめぐっては、マーク・エスパー国防長官が3日、トランプ氏を支持しないと表明したほか、マティス前国防長官も、トランプ氏が権力を乱用してアメリカを「分断」し、「成熟したリーダーシップ」を見せるのに失敗したと批判した。 全米各地で起きている抗議行動は大部分が平和的だが、一部で暴力的になり暴動となっている。多くの都市が夜間外出禁止令を発令している。 ワシントンでの抗議は沈静化しつつあるようだが、ホワイトハウスの警備網はここ数日で拡大している。 1日には、連邦公園警察などが、ホワイトハウス前の公園周辺で抗議していた人たちを催涙ガスやゴム弾などで排除した。これは、直後にトランプ氏が公園を徒歩で通過し、ホワイトハウス近くのセントジョン米聖公会教会の前で聖書を持って写真撮影できるようにするためだった。 司法省は、トランプ氏が徒歩で通過できるよう公園に柵をめぐらすよう指示していた。 4日午後までの時点で、警備範囲は大幅に拡大され、ホワイトハウスの南側に位置するザ・エリプスと呼ばれる円形の広場のまわりに高い柵が設置された。 共和党のリサ・マーカウスキー上院議員(アラスカ州選出)は4日、今年11月の大統領選で再選を狙うトランプ氏を支持するかわからないと明かした。 マカウスキー氏は米紙ワシントン・ポストに対し、「マティス前国防長官の発言は真実で、誠実で、必要で、遅すぎるものだったと思う」と述べた。 トランプ氏の身内の共和党内からの批判としては、これまでで最も率直なものとみられる。 程なくしてトランプ氏は、2022年にマカウスキー氏が再選を目指す時期になれば、同氏を失職させるためのキャンペーンを展開するだろうとツイートした。 (英語記事 Ex-top general rebukes Trump over troops threat)

(c) BBC News