映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』緊迫感あふれる攻防戦を収めた本編映像公開
公開中の映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』より、緊迫感あふれる攻防戦の模様を収めた本編映像が公開された。 【動画】『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』本編映像【パトリックVSルイーズ】 本作は、『ゲット・アウト』『M3GAN/ミーガン』などで知られるブラムハウス・プロダクションズの最新作で、サスペンスの名手ジェームズ・ワトキンス監督が手掛けるスリラー。アメリカ人のベン一家が、旅先で意気投合したイギリス人のパトリック一家の自宅に招かれ、“異常な家族”のおもてなしに恐怖する姿を描く。 公開されたのは、本性を露わにしたおもてなし一家の主・パトリック(ジェームズ・マカヴォイ)と、果敢に立ち向かうベン一家の妻・ルイーズの姿を捉えた本編映像。最大の危機に立たされたベン一家は、必死にパトリックたちから逃れようと反撃を試みる。ルイーズは身を潜め、彼らに見つからないよう部屋に隠れるが、怒りに震えたパトリックが銃を手に近づいてくる。「本気で怒らせたな」というパトリックの声を聞き、ルイーズはしゃがみ込んだ拍子に思わず声を漏らしてしまう。 隠れ場所に気づいたパトリックは、その部屋のドアを開けようとする。しかし、ルイーズは重厚な棚でドアを塞ぎ、入れさせまいと必死に抵抗。力づくでドアの隙間をこじ開け、顔を覗かせてきたパトリックに、ルイーズは隠し持っていた刃物で応戦する。パトリックは痛みにうめき声を上げ、怒りを一層露わにするのだった。 物語の後半では、日常的なシーンから一変し、壮絶な攻防戦が繰り広げられる。この展開についてジェームズ・ワトキンス監督は、「主人公たちがいかに自ら選択することができるのかを描きたかった。ベン一家のような普通の人たちは、実生活の中で激しい攻撃や争いにさらされることはほとんどないから、対処する術を身につけていない。では、彼らはどのようにしてこの異常な状況に立ち向かうのだろうか。ベンとルイーズはいつ遠慮がちな態度をやめて反撃するのか、それとも逃げるのか。最終的にベンとルイーズはパトリックに抗うことができるのか」と語り、危機に直面するベン一家の行動を徹底的に探求したことを説明。その結果、ベン一家の行動に新たな選択肢を見せている。 さらに、ワトキンス監督は「登場人物にはもっと主体性を持たせたかったが、ヒーローアクションにはしたくなかった」とこだわりを明かす。公開された映像の中で、パトリックとの鬼気迫る闘いを繰り広げているのは夫のベンではなく妻のルイーズだ。 「“普通の人”が突然、アメリカ海軍特殊部隊の忍者のように振る舞う映画は嫌なんだ。ルイーズが最終幕でより積極的になり、ベンよりもさらに“アルファ(強者)”になるように作りたかった。かなり意図的に、脈々と続く性別の固定観念にメスを入れようと思ったんだ」と語るように、ルイーズが物語の後半で力強い行動を取ることで、作品に社会的な深みを加え、観客の先入観を揺さぶっている。 <作品情報> 『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』 公開中