マツダスタジアム、通算本塁打ランキング5位。遅咲きいぶし銀の“アンパンマン”
野球の見方の一つに、選手個人と球場の相性というものがある。ビジターであれば、対戦球団が苦手なだけという場合もあるが、選手によっては、球場の得手不得手というものもあるようである。 ここでは、球場別の個人成績にフォーカスし、部門別にランキング形式で紹介していく。上位選手を見ることで各球場の「顔」を確認していこう。今回はMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島・通算本塁打編(2021年終了時点)。 【表】セ・リーグ最強打者ランキングトップ10の移り変わり 球場情報:MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島 正式球場名:広島市民球場 開場年月:2009年3月 球場の広さ:左翼101m、右翼100m、中堅122m(現在の広さ) 公式戦初開催:2009年4月10日 広島-中日(1回戦) 公式戦試合数:888試合 本塁打数:1358本
遅咲きのベテラン好打者
5位:松山竜平 35本塁打(広島35本) 5位は、勝負強い打撃を見せる遅咲きのベテラン・松山竜平だ。 松山は、鹿屋中央高、九州国際大を経て、2007年大学生・社会人ドラフト4巡目で入団。しばらく芽が出なかったが、6年目の13年に外野のレギュラー格として台頭し、2桁10本塁打を放った。 その後は代打をメインとしていたが、17年に規定打席未満ながら打率.326、14本塁打の成績を残すと、翌18年に初めて規定打席に到達。打率.302、12本塁打、74打点をマークし、リーグ3連覇に貢献した。ベテランの域に入った現在も、打線に欠かせない存在となっている。 2021年終了時点の通算成績は、1071試合に出場し、打率.284、858安打、80本塁打、475打点、6盗塁。トップ5の中では、最も本拠地での本塁打数の割合が少なかった。
ベースボールチャンネル編集部