葉物野菜の価格が下落…理由の一つが外食の低迷 農家も悲鳴「このままだと破棄するしか…」 静岡県
15日の静岡県内は今シーズン一番の寒さとなりました。寒さが増すと恋しくなるのが鍋料理です。鍋料理に欠かせない葉物野菜の価格の下落が続いています。 中野結香アナウンサー:「キャベツ。私もよく野菜炒め作るんですが、こんなに大きなサイズなのに1玉138円。普通は150円から200円ぐらいするイメージなんですが、こんなに安いとはびっくりです。そして、ハクサイ。価格が88円。。100円を切っています」
収穫量が多い一方、需要が低迷
このスーパーでは他にも、大根は1本98円、小松菜は1袋88円と、例年より50円以上安く店頭に並んでいます。本来、需要が高まる年末にかけ価格は上がっていきますが、値崩れしたままです。 店長:「新型コロナウイルスの感染拡大によって、外食需要が低迷しているということもあると思います」 今年は台風の被害が少なく、収穫量が多いにもかかわらず、新型コロナの影響で、飲食店の客足が鈍って需要が減り、野菜が市場に余っている状態です。 中野アナ「店長から見て、この野菜の価格はどうですか?」 店長:「毎日、特売価格という感じです」 買い物客は野菜の価格下落を歓迎しています。 客:「やっぱりうれしいですよね。毎日のことだから安いというのは、やっぱね、主婦にとってはね」 客:「私はお弁当作ったり、夕飯に緑のものはすごく使えて助かっていますね」 客:「子どもが鍋が好きなので、お鍋をよくやっています。半額ぐらいになっているので助かります」 一方、こんな意見も… ラーメン店店主の客:「(野菜が安いのは)逆にありがたいですけど、すごく微妙ですね」 静岡市でラーメン店を経営している男性は、野菜が安くなっている背景に飲食店の低迷があると肌で感じているため、複雑な心境です。 ラーメン店店主の客:「僕の知り合いが店を閉めると聞いたものですから…。商売をしている方にとっては、今は本当に耐えるしかないっていう、自分たちも含めてですけれども…」