【全文】「無罪主張に絶句し泣き崩れた」大阪地検元トップ“性的暴行”事件 被害の女性検事涙ながらに訴え
■「信頼していた検察組織から心無い対応に絶望と孤立を深め苦しんだ」が記者会見を経て支援のメッセージが寄せられる
次に皆様に感謝の気持ちを伝えさせてください。 令和6年10月25日の初公判後に、会見をさせて頂き、報道各社の皆様方が私の言葉を正確に届けてくださり、私の言葉を聞いてくださった皆様方が温かい言葉をかけて寄り添ってくださっていることに心より感謝申し上げます 私は会見まで、信頼していた検察トップから理不尽な性被害を受け、信頼していた女性副検事から裏切られ、女性副検事や信頼していた検察職員らからセカンドレイプの被害まで受け、信頼していた検察組織から心無い対応をされ続け、絶望と孤立感を深め、とても苦しみ続けていました それでも今は、検事として目の前の被害者の方々に寄り添うことができなくても、今の私にできることをしたい。 会見でお話できることで、理不尽な被害に苦しんでいる方々に少しでも寄り添い、性犯罪の撲滅につなげることができたらと思い、無我夢中でお話させていただきました 会見後、面識のないたくさんの方々が「With You あなたと共にいます」という心強いメッセージを寄せてくださり、性犯罪被害者支援団体の方々が、引き続き、応援メッセージを寄せてくださったり、ネットニュースのコメント欄でもたくさんの方々が共感して、励ましてくださりました。 私は、そのコメントをスクショにして自分の携帯に保存して、お守りとしています 『同じように理不尽な性被害に苦しんでいることをお話してくださり、勇気をもらった。今から警察に相談に行く』とおっしゃっておられた方もいらっしゃいました。
■捜査で関わった警察官から「検事の信念と勇気に力をもらえた。これからも被害者の方々のために戦う」とメッセージ
友人の元警察官が支援の会を立ち上げてくださり、私をずっと支えてくださってきた現職の検察職員、OB、医師、心理士、友人など大切な方々や、会見を聞いて私だと気づいた現職の検察職員も連絡をくれて 「私は味方、ずっと応援し続ける」というメッセージを寄せてくださり、一緒に戦ってきた警察官の方々も連絡をくれて、『検事の信念と勇気に力をもらえた。これからも被害者の方々のために戦う』というメッセージを寄せてくださいました。 私は自分の被害を知られたくなかったことや、私の個人情報が特定されることで、検事という職業柄、私や家族に危害が及ぶことを避けるため、ほんのわずかな方々にしか、自分の被害を明かしていませんでした。 ですから、今も名前や顔を伏せてお話させていただいております。 会見で私が被害者だと気づいた検察職員の方々の中にはそのような事情を汲んで、私への連絡を控えているものの、心配や応援をしてくださっていると伝え聞いています。 きのう(10日)の元検事正が否認に転じた報道を受け、このような応援団の皆様方が心配をしてくださったり、新たに性犯罪被害者支援団体の方が、支援を申し出てくださり、心強く思いました。