法学者 谷口真由美 袴田事件再審無罪を受けて「期日指定の法改正」求める
今の科学の力で「血痕などをDNA鑑定したらおかしい、捏造されたものである」みたいな話になってきているにも関わらず、それを頑なに認めようとしない検察の態度に対して、国民世論も含めて皆さんの「やっぱりおかしいんじゃないか」という市民の声も考えて、もう控訴しないでほしいと願っています。 ■再審の期日を決められるよう法改正を それと併せて、再審請求に時間がかかり過ぎているんです。もう本当にこれがひどいんです。再審って実は期日を決めなくていいんです。法律上、裁判というのは公判日を決めなきゃいけないんですが、再審の日は決めなくていいんですよ。そういう法律の規定になっていて、法律の不備が指摘されています。少なくとも改正してもらって、再審の期日もちゃんと決められるようにしてもらいたいです。 じゃあ法律ってどこで改正するんだ? って言ったら国会がやるわけですよ。だから、ちゃんとした国会論戦がなされる社会の中では、こういった再審の話もきっちりと議論されるんだろうと思いますが、なんか世間がややこしいから法律改正するだけ、みたいな話はやめてもらいたいし、さっさと改正して再審の期日が決められるようにしてほしいというのが大きいですね。 袴田さんの再審、長すぎるんですよ。それって人生がどんどん壊れていくということになりますので、ちゃんと再審を早くするということが必要です。今、実は法学者の声明を出そうとしていて、九州大学の田渕浩二教授とか豊崎七絵教授とかも呼びかけ人になって、もうすぐ声明が出ると思います。 私も賛同人になっていますが、法学者たちもやっぱりおかしいと思っていますので注目していただけたらと思います。
RKB毎日放送