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【世界は愉快:エコロジー編】ニューヨークで増えつつある、ゼロウェイストのカルチャー。

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フィガロジャポン

毎月ひとつテーマを設け、お国柄や街の様子をお届けする連載「世界は愉快」。9月は「エコロジー」がテーマです。 「世界は愉快」記事一覧

2004年にニューヨークへ引っ越してきたころ、リサイクルというシステムがまったく浸透していなくて、カルチャーショックを受けた。ゴミ箱は通りのほぼすべてのブロックに存在するのに、リサイクルのゴミ箱はなく、そもそもゴミをきちんとゴミ箱に捨てるという慣習もあまりなく、車の窓や地下鉄に平気でゴミを捨てている人を目の当たりにして、驚愕したのを覚えている。が、そんなことはもう過去の話。いまでは道にもリサイクル用のゴミ箱が設置され、無駄のないライフスタイルを奨励するカルチャーが浸透してきた。 もともと消費の多い街だけに、サステイナブルな文化が発展するのは難しいように感じられたが、環境問題に取り組む企業や店が年々増加。人々の意識の中にも、「無駄なく暮らす」というアイデアが定着してきた。

2019年にオープンしたロドラ・ワインバーは、ニューヨークで最初の「ゼロウェイスト」を掲げたワインバーだ。無駄をなくし、ゴミをゼロにしようという信念をもとに、食品廃棄物はコンポスターで堆肥にし、ワインのボトルはリサイクルされ、コルクは靴底とヨガブロックに生まれ変わるプログラムに寄付。焼きたてのパンや漬けもの、卵はカーボンニュートラルを謳う自転車の配達業者NYCカーゴバイクコレクティブによって配送され、チーズはビニール袋ではなく、蜜ろうの包装紙を使用。店内にはもちろんふつうのゴミ箱はなく、代わりにテラサイクル社の、リサイクルしにくいガムなどのアイテムをリサイクルする業者用のゴミ箱を設置するほどの徹底ぶりだ。

またパッケージフリーを貫く、ブッシュウィック地区にある食料品店プリサイクルも、ゼロウェイストを掲げる。野菜やお米、オリーブオイル、液体石鹸も量り売りで、包装に必要な容器は自身で持参。まず持参した容器の重さを量り、会計時に容器の重さ分を差し引くシステムだ。世にあふれる、使い捨てのパッケージを減らすことが目的だ。 エコロジーに関しては、世界的に見て遅れをとっていたニューヨークだが、ここ数年の間に、大幅に改善された。今後もゼロウェイストのお店が続々とオープンしてほしいし、ふだんから無駄のない生活を心がけたい。

photos : LIZ CLAYMAN, texte : AZUMI HASEGAWA

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