2020年全国「社長の住む街」調査 トップは「港区赤坂」
今後コロナ禍で分散の可能性も
2020年の全国「社長の住む街」トップは、前回調査の2017年に続いて東京都「港区赤坂」だった。赤坂のある「港区」の社長比率は13.1%(前回10.0%)で、住人の10人に1人が社長さんだ。 職場と住居が近い「職住近接」を求め、都心部のタワーマンションなどに住居を構える傾向が根強いが、新型コロナ感染拡大で感染防止対策としても「職住近接」が加速しているようだ。 東京都以外では、大都市圏の都道府県の閑静な街の人気が高かった。ただ、企業数が圧倒的に多い東京への一極集中の流れは強い。今回のコロナ禍を契機に、在宅勤務やテレワークの導入が進んでおり、働き方改革とともに社長の住居志向が変わるか注目される。 ※ 本調査は、東京商工リサーチの企業データベース(約390万社)の代表者データ(個人企業を含む)から、2020年7月末時点 の社長の居住地を抽出し、ランキングにまとめた。前回調査は2017年11月発表。なお、社長居住地の最小単位は「町」ベースで、 「丁目」では区分していない。 ※ 同一人物が複数の企業で社長を務めている場合、売上高が高い企業を採用し、重複企業を集計対象外とした。
全国約390万社を対象に、最も多くの社長が住む街のトップは前回調査に続き東京都「港区赤坂」だった。3,545人で2位以下に大差をつけた。都市型の商業施設を抱え、著名な飲食店も多数ある高級繁華街で、大使館も点在し、大使館員や外資系企業の駐在員も多く住む人気の街だ。 2位は、東京都「新宿区西新宿」の2,878人。新宿駅の西側一帯の地域で、都庁をはじめ高層ビルがそびえ立ち、百貨店や家電量販店などの大型商業施設も隣接し賑わっている。 3位は、東京都「港区六本木」の2,784人。トップの赤坂と隣接し、外国人にも人気の街だ。 前回の調査から上位6位は変動がなかった。トップ3は、ビジネス(オフィス)、繁華街、高級住宅街など、あらゆる顔を併せ持つ利便性の高い街が選ばれ続けている。