尾上松也、憧れていた役を幸四郎とダブルキャスト!「ライが目の前に」
歌舞伎俳優の松本幸四郎(51)、尾上松也(39)、尾上右近(32)、市川染五郎(19)らが29日、東京・新橋演舞場で歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」の公開稽古を行った。 【画像】尾上松也、憧れていた役を幸四郎とダブルキャスト!「ライが目の前に」 2007年に「劇団☆新感線」とタッグを組んで誕生した作品で、ウソと欲望に支配される男の栄光と破滅を描く。シェイクスピアの「リチャード三世」を下敷きに、歌舞伎の題材にもなっている「酒呑童子伝説」の世界を融合させ、歌舞伎ならではの演出や技法などを盛り込んだ物語。 17年ぶりの上演で、初演で主人公・ライを演じていた幸四郎はライと、ライと対峙(じ)するサダミツの2役を、松也とダブルキャストで演じる。松也は「念願の歌舞伎NEXTへの出演がかない、しかも幸四郎さんとダブルキャスト。うれしい限り」と笑顔。 以前、行われた制作発表会見では、幸四郎のライに憧れていたと話していたが、「ついつい本物を見ているなって感じがして、私が憧れて見ていたライが目の前にいると感じることもたくさんあった」と目を輝かせた。 歌舞伎界以外でも活躍が目覚ましい右近も「幸四郎兄さんが『新感線』という劇団に1人で飛び込んで行かれたっていう姿に刺激を受けたところもあり、僕も一人で演技の経験をさせていただいたりしている」と言い、「いつもは単身赴任だなっていう感覚なのが、今回は皆さんでできたので社員旅行みたいな気持ちです」となじみの仲間との共演を喜んだ。 立ち回りも見どころの一つで、松也は「かなり激しいです…」とボソリ。「怖いです。もう体に慣らすしかない。体力作りとかしている暇もない」と言うと、幸四郎が「体力作りをしたら、体力が落ちちゃう」と過酷さをにじませ、笑いを誘った。 同所で明日30日から。
テレビ朝日