医学博士が教える「忘年会での飲みすぎ」を乗り切るためのコツ。二日酔い対策は“朝食”から始まる
いよいよ宴会シーズンがやってきた。ついつい飲酒量が増えてしまい、翌日は二日酔いでぐったりという人も多いだろう。 【全画像をみる】医学博士が教える「忘年会での飲みすぎ」を乗り切るためのコツ。二日酔い対策は“朝食”から始まる 麻酔科医で栄養管理のエキスパートでもある医学博士の谷口英喜氏監修の「二日酔い対策」を大正製薬が公開した。
飲み会前にできる対策
谷口氏によれば二日酔いを予防・軽減するための対策は、朝食や昼食時から始めることができるという。 アルコールの分解を行う肝臓の動きをサポートするためには、適切な栄養素を意識した食事を行うのがおすすめだ。朝食や昼食におすすめのメニューは以下の通り。 しじみ汁 タウリンやオルニチンが含まれるしじみ汁は、肝臓の解毒を助けるほか、ミネラルが代謝をサポートする。温かい汁物は消化器を温めてくれる上、塩分や水分の補給にも適している。 卵かけごはん 卵に含まれるメチオニンは強力な抗酸化物質。アルコールの分解過程で生じる有害物質アセトアルデヒドの解毒をサポートするグルタチオンの生成を助ける。 バナナとヨーグルト バナナに含まれるカリウムがアルコールによる電解質の乱れを整えて、乳酸菌が胃腸の負担を軽減するほか、ビタミンB群が代謝を促進してくれる。 トマトジュース リコピンの抗酸化作用が肝臓を保護するほか、カリウムが電解質のバランスを整える。手軽に朝食にも取り入れやすいのもポイント。
飲み会中は水分と魚介類を摂取
飲み会中におすすめな二日酔い対策も見てみよう。 飲酒の前後に十分な水分を補給 アルコールを分解するためには、大量の水と電解質が必要になる。 いつも飲みすぎてしまうという人は、必ず水を用意し、「1杯のお酒を飲んだら、コップ1杯のお水を飲む」ということを習慣化するのがおすすめだ。 スポーツドリンクや経口補水液を飲み会の前後に摂取するのも効果的。 「タウリン」を含む食品を積極的に摂取 タウリンは、魚介類に多く含まれるアミノ酸の一種。胆汁酸の分泌を促進して、肝臓での解毒作用をサポートする。肝機能の回復を助ける効果もあるため、お酒のお供には魚介類がおすすめだ。
飲み会後は“休養”が重要
飲酒翌日は、なるべく体を休めて、肝臓のアルコール代謝をサポートする時間を確保することが重要だ。 たとえ、二日酔い対策をばっちりしたとしても、肝臓が処理できるアルコール量には限界がある。 健康に配慮した適度な飲酒を心掛けて、年末年始を乗り切りたい。 ※本記事は大正製薬の発表に基づいてヘルスケアにまつわるポイントをまとめたものですが、効果には個人差がある場合がございます。記載内容はBusiness Insider Japanが保証するものではございませんので、参考にされる際は個人の責任においてご判断いただきますようお願いいたします。
市川みさき