【小倉2歳S】前走1秒以上の着差をつけた馬は頭の妙味なし 京大競馬研究会の本命は新馬戦で圧倒的なスピードを見せつけたメイケイエール
着差をつけることの価値
今週末は、小倉2歳S(GIII・芝1200m)が行われる。1200mの2歳重賞ということもあり、GIには繋がりにくいイメージがあるが、去年のこのレースの3着馬ラウダシオンは、後にNHKマイルC(GI)を制しており、軽視できない2歳重賞である。今年は、台風10号が接近しており、小倉2歳Sが無事に開催されるか不安だが、予想をしていきたいと思う。 【新潟記念 2020直前予想】全ての鍵は〇〇にあり!!好走馬にはシンプルな共通点あり!(東大HC・SPAIA編集部編) 前走1秒差の圧勝劇を繰り広げたモントライゼが出走することもあり、過去10年の芝の1200m戦において1秒以上着差をつけた馬の次走成績を調べてみた。 1秒以上着差をつけた馬の次走の成績は、勝率が19.0%、連対率が47.6%、複勝率は66.7%という数字だった。この数字を読者の方は、どう捉えるだろうか。 確かに複勝率では2回に1回以上は馬券内に来るということだが、勝率は5回に1回しか勝てないというデータということになる。モントライゼは前走、大差勝ちで人気することは間違いないが、その割には、単系の妙味には欠けると言える。 もちろん今回は、頭数もそこまで多くないので馬券から外すことはしないが、今回は、わざわざ1番人気から頭で買うのは得策ではないだろう。
2歳のスプリント戦はきちんと馬体重が備わっている馬を買うべし
続いて馬体重に着目してみると、小倉2歳Sは馬格があった方が良いレースであるというデータが見られた。過去5年の小倉2歳Sにおける440キロ未満の馬の勝率は0.0%、連対率は10.0%、複勝率は15.0%と著しく低くなっている。理由は2歳戦では完成度に差があり、短距離馬はスタートからスピードに乗らなければいけないためパワーが必要になるからだ。 馬体を増やして出走してくる可能性もあるが、前走の馬体重を参考にすると、前走の馬体重が430キロ以下だった馬は、セレッソフレイム、フォドラ、リサコーハク、ルクシオンの4頭。この中には、ある程度人気になりそうなフォドラやルクシオンあたりも含まれている。人気になるのであれば、このデータを信用して消したいところだ。 フォドラは2走とも逃げて競馬をしており、函館2歳S(4着)は先行馬有利の決着を逃げたものであるので、過大評価はしたくない。ルクシオンに関しては、新馬戦で戦った相手は九州産馬だったので、相手が大幅に強化する今回は厳しいとみる。