香椎由宇さん8年ぶりドラマ出演の心境「なんでひとりで抱え込んでたんだろう」|VERY
自分のための時間は車の中で
ーー台本を覚えるなどは家でしますか? 車の中が多かったです。子どもたちを送った後に、そのまま車内で覚えてます。家に帰ると家のことをやりたくなっちゃうんですよね。家に帰らないでいいように家事は朝に済ませて、ひとりの時間は車の中にこもって台本を読んだり。家とは切り離して取り組んでいました。車が自分の部屋のようでしたね。 ーー台本を覚える時以外も車が自分のスペースでしたか? そうですね。ひとりの時間がそこでしか作れなかったので、ちょっとした逃げ場のようなものでした(笑)。音楽を聴くのが好きですが、家だと子どもに「他の曲がいい」なんて言われちゃうこともしばしばで。掃除しながら聴きたいんだけどなぁ、と思ったりもしますが、車で楽しんでいます。ラジオや音楽アプリで聴いていて、アプリは最新のものから、昔流行った曲なども自動で選んでくれるので楽しいです。 ーーアプリにおすすめされて出会った曲で気に入ったものはありましたか? 「TikTokで流行った曲特集」は面白かったです。部分的なフレーズは知っていても最初から最後までちゃんと聴いたことのない曲も多くて、「最後まで聴いたらすごく好きな曲になった」とか、発見があります。 ーー車で過ごす時のお気に入りアイテムなどはありますか? 香り系のものが好きです。ずっと通っているお花屋さんが、廃棄予定のお花から採ったアロマを作っていて。それを最近持ち歩いて、車でもシュッとしています。
ひとりで抱え込んでいたかもしれません
ーー子育てに専念しようと考えていましたか? 結果的にそうなっていたという感じですね。でも、今回現場に立ってみて、案外両立できるものなんだなと思いました。自分次第だったのかもしれません。 ーー「自分次第だった」というのは、どの部分の切り替えが大きかったのですか? 周りの人をもっと信頼して、頼っていいんだ!と思いました。仕事って、必ず相手がいることですし、今の私には家族もいて。自分だけでどうにかなることではないのに、ひとりで全部回そう、解決しようと背負い込んでいた気がします。外出する時も、家族のご飯を作って、子どもの出かける支度もして、最終的にバタバタしながらようやく自分のことをやって出る…というように、自分が後回しになっていました。 だから、子育てから手が離れないうちは仕事ができないのでは…と思い込んでいたんです。でも、いざ動き出してみると、この人もあの人も協力してくれる、家族も動いてくれる、というのが分かって。そうした体制が出来上がってきた時に「今まで何してたんだろう、何をひとりでやろうとしてたんだろう」と気がつきました。