堂本光一、『SHOCK』1時間超えのカーテンコール 後継者に期待「誰かが引き継いでいくのを見るのは夢」
心に残るセリフは、「思い続ければいつでもそこにいる」
ミュージカル『Endless SHOCK』の大千穐楽公演が29日、東京・帝国劇場で行われ、25年目の歴史に幕を閉じた。主演の堂本光一は約1時間にわたるカーテンコールを経て、報道陣の囲み取材に応じ、好きなセリフやこれまでの思い出を振り返った。 【写真】『Endless SHOCK』大千穐楽 “涙・涙”のカーテンコール 公演を終えた光一は、「本当にやりきったのと、背負っていたものを下ろせるのかなと思っていたんですが、余計にもっと重たいものが乗りかかったような気もします。それが何なのかは、まだよく分からないんです」と、率直な心境を口にした。 25年目を迎えた『SHOCK』シリーズは、全2128回の公演を行い、国内演劇の単独主演記録を更新。後継者について問われると「現れないかもしれないですね」と笑いつつ、「自分が作り上げてきたものを誰かが引き継いでいくのを見るのは夢ですね。そうなってくれるといいなと思います」と未来への希望を語った。 そして、「記録は破られるためにあるもの。自分は全然偉そうなことは言えないですが、これからもいろんなことにチャレンジしていきたい」と前向きな姿勢を見せた。 2025年2月、老朽化による建て替えのため一時休館する帝国劇場。長年『Endless SHOCK』の舞台に立ち続け、“帝劇の住人”と称される光一にとって、帝劇は特別な存在だ。「帝国劇場が改修に入らなければ、たぶん来年もやっていると思います。やっていると思うというか、やらせていただきたいと思っていました」と語り、情熱をのぞかせた。 しかし、数年前に休館と工事の計画を聞いた時点で、「自分の中では2024年がラストになるだろう」と感じたことを明かす。「だから、突然のことではなく、いろんな思いを積み重ねて今があるので、本当にやり遂げたという気持ちが大きいです」と、達成感がにじんでいた。 大千穐楽のカーテンコールでは、「『SHOCK』の専用劇場を作りたい」と冗談を交えて宣言。「専用劇場があったら、1日2回公演がなければ毎日でも」とほほ笑んだ。 光一が『SHOCK』で特に心に残るセリフは、「思い続ければいつでもそこにいる」だという。「それはいろんな形に変えることができると思うんです。いなくなってしまった人のことを思うこともあるでしょうし。舞台というのはすごく儚いもの。その場で観たとしても、結局は自分の心の中で記憶として刻み込まないといけない。思いというものは、とても人を強くさせる瞬間を生む力があると思っています」と話した。 光一にとって『SHOCK』とは「今後にも期待を込めて“永遠であってほしい”。自分としてもこれからも永遠にこの思いっていうのは持ちながら生き続けることになると思うので……」と答えた。
ENCOUNT編集部