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どこにも行かない台湾の「なんちゃってフライト」、コロナで旅に飢えた応募者が殺到

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ニューズウィーク日本版

──3日間の「なんちゃってフライト」に7000人が応募

新型コロナウイルス感染症で旅ができなくなってしまった台湾で、「どこにも行かないフライト」への乗客を募集したところ、希望者が殺到した。第1弾となった2日、一切テイクオフしない飛行機に60人が乗り込み、旅行気分を味わった。 ● 動画:台湾の「海外に行ったつもりツアー」の模様 米CNNによると、このイベントは「海外に行ったつもりツアー」と銘打たれ、台北松山空港で行われた。同空港は、台北国際空港とも呼ばれ、羽田や金浦などへの国際線も発着している。 台北松山空港は6月、Facebook上でツアーの参加者を募集。3日間(7月2日、4日、7日)で予定されたイベントには、7000人の応募が殺到したという。抽選で各日にちに60人ずつ、計180人が「どこにもいかないフライト」に搭乗できることになった。 台北松山空港のワン・チーチン副空港長は英テレグラフ紙に対し、「台北松山空港から国際線に乗ったことがない人は、ぜひこの機会を使って、搭乗手続きや関連サービス施設を体験して、いろいろと知ってほしい」と述べた。 ■ セキュリティ・チェックや出国手続きなど本物さながら 初日となる2日、搭乗者は通常の海外旅行に行くときと同様に、セキュリティ・チェック、出国手続き、搭乗券のチェックなどを経て、台湾のフラッグ・キャリアである中華航空(チャイナ・エアライン)のエアバス機A330に乗り込んだ。 乗客が全員乗り込み終わった機体は残念ながら、テイクオフすることはなかった。とは言え、テレグラフによると、乗客は15分間、機内での時間を楽しんだという。またその間、フライトアテンダントからは、チャイナ・エアラインでは新型コロナウイルスに関してどのような感染防止策を取っているかなどの説明がなされた。 久しぶりに機内での時間を満喫したあと、下船した乗客は、空港内のレストランなどで食事を楽しめたほか、免税店で買い物もできたらしい。機内で過ごした時間を含めると、半日ほどを空港で過ごした。 CNNによると、台北松山空港は今年、開港70周年を迎える。昨年には、改装および拡張工事を実施した。ところが、新型コロナウイルスの流行を受けて、3月中旬以降はほとんどの国際線フライトが運航中止となっている。そのため今回のイベントは、新しい空港施設のお披露目という目的もあったようだ。 なお、同イベントの2回目と3回目は、エバー航空が担当する予定だという。

松丸さとみ

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