「手越祐也」から500万円騙し取った男を逮捕 その“相棒”に「破綻させられた」美容クリニックが手口を証言
「節税コンサルタント」として美容クリニックを食い物に
例の投資詐欺事件には、スピンオフが残されていた。 投資会社「匠マネジメント」の杉本道秀(どうしゅう)(学武(まなぶ)から改名)元代表と峯野康裕という経営アドバイザーが、詐欺容疑で神奈川県警に逮捕されたのは昨年11月4日のこと。虚偽の債権売買を持ちかけ、債権買い取り業者から1780万円を騙し取ったからだった。さらに、架空の着物売買でも660万円を詐取したとして再逮捕された。しかも、被害者は、その一人だけではなかった。とりわけ、杉本元代表は「大和証券」元最年少支店長という肩書を活用し、月利1・5%以上の高利回りを誘い文句に数十人から数十億円を集めた。「虎の子」を失った被害者のなかに、俳優の塩谷瞬や手越祐也らが含まれているのは週刊新潮が以前報じた通りだ。ところが、再逮捕から21日後、横浜地検が二人に下した処分は不起訴。その理由は明らかにされていない。 とはいえ、「詐欺師」のレッテルが完全な濡れ衣だったとも考え難い。なにしろ、杉本元代表と主役を交代した峯野氏は、さいたま市内の美容クリニックを食い物にしたうえで破綻に追い込んだようなのだ。 (ビジネス界の不祥事などを独自に調査、報道する「週刊新潮」の連載「MONEY」より)
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「週刊新潮」2021年1月28日号