ソフトバンクの新助っ人コリン・レイとは メジャー通算35試合登板、先発ローテーション経験した軟投派右腕【成績データ分析】
ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。 【表】2020-2021年プロ野球12球団新助っ人外国人選手一覧 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを福岡ソフトバンクホークスでプレーするコリン・レイ投手だ。
経歴
レイは、アメリカ合衆国アイオワ州出身の30歳。身長196センチ、体重106キロ。右投右打の投手だ。2011年にサンディエゴ・パドレスと契約し、2015年にメジャーデビュー。翌2016年には主に先発として2球団でプレーし、計20試合(102回2/3)を投げ、5勝5敗、防御率4.82をマークした。 以降は右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた影響もあって長らくマイナー暮らしが続いていたが、2020年にシカゴ・カブスで5年ぶりとなるメジャーのマウンドへ返り咲き、9試合(2先発)に登板。久々の白星も手にした。 MLB通算成績は、35試合(148回1/3)を投げ、8勝8敗1ホールド、116奪三振、防御率4.79、WHIP1.37となっている。
投球スタイル
メジャーでは先発、リリーフ両方の経験があるが、ソフトバンクでは先発起用が有力視されている。多彩な球種を操る軟投派で、打たせて取る投球が持ち味。死球はやや多いものの四死球数で見ると及第点で、制球力もまずまずといえるだろう。 気になるのは三振数の少なさだ。20試合(19先発)に登板した2016年は102回2/3で80奪三振と低水準で、球種は豊富なものの代表的な決め球がない印象だ。