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「三役で戻れたら」7勝目で自身最速勝ち越し王手 隆の勝が掲げる地元・柏への“凱旋プラン“

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中日スポーツ

◇15日 大相撲春場所8日目 〇隆の勝<引き落とし>妙義龍●(エディオンアリーナ大阪)

 入門から幕内の座をつかむまで、実に8年半を要した25歳。しかし苦労人と呼ぶにはまだ若い隆の勝が、自己最高位で飛躍の春を迎えている。関脇経験者の妙義龍の低い立ち合いにも慌てない。しっかり圧力をかけ、出足を止めてから引き落として7勝目。自身最速の勝ち越しに王手だ。 【写真】一見すると孤独なトレーニングのように見えますが…  「(立ち合いが)高くて消極的になったけど、落ち着いていけたのが良かった。自信になりますね。この調子で白星を重ねていきたい」  故郷・千葉県柏市への思いが一番の力になっている。昨年の春巡業で、初めて関取として凱旋(がいせん)。4月下旬には幕内力士として勇姿を披露する舞台も整っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により流れてしまった。  「地元に戻る機会が遠のいて寂しいけど、その分この場所でと切り替えてます」。救いは巡業が中止ではなく、延期の方針だったこと。「三役で戻れたらという思いも出てきた。盛り上がりも違うと思う」と状況を逆手に取り、新たな目標を掲げている。  少年時代に相撲と出合った柏相撲少年団も、隆の勝の活躍をきっかけに大盛況だ。団員は所属当時の20人近くから40人ほどへ倍増。角界入りした後輩も、新入幕で好調の琴ノ若、十両の大翔鵬、琴勝峰と関取衆がずらり並ぶ。「後輩には負けてられないですね。抜かれないようにしなきゃ」と兄貴分のプライドをのぞかせた。  「明日(9日目)勝ち越さないと、次の目標は見えてこない」と慎重な口ぶりながら、足踏みするつもりはない。土俵を下りれば絶やさない笑顔が、マスクで隠れてしまう今場所。まずは勝ち越しインタビューで、お茶の間に隆の勝スマイルを届け、後半戦の主役に名乗りを上げる。 ▼隆の勝伸明(たかのしょう・のぶあき) 1994(平成6)年11月14日生まれ、千葉県柏市出身の25歳。183センチ、163キロ。本名は石井伸明。小3で相撲を始め、中卒で2010年春場所、先代師匠の常盤山親方(元関脇舛田山)から1文字をもらった「舛ノ勝」のしこ名で初土俵。17年九州場所の新十両昇進を機に、現師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)にちなんだ現在のしこ名に改めた。18年秋場所で新入幕。得意は押し。最高位は今年初場所と今場所の東前頭9枚目。

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