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わずか3カ月で20ヤード飛距離アップ!ブライソン・デシャンボ―の肉体改造はゴルフの歴史を動かすか

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みんなのゴルフダイジェスト

肉体改造を果たしたゴルフの科学者ブライソン・デシャンボ―に注目が集まっている。見た目にも巨大化したことで、昨季の平均飛距離より20ヤード以上もアップ。果たしてこの大幅増量はゴルフ界にどんな影響を与えるのか?

平均345ヤードの衝撃

ようやく再開したPGAツアー初戦「チャールズシュワブチャレンジ」。プレーオフまでもつれた優勝争い以上にファンの関心を集めたのが、“ゴルフの科学者”、ブライソン・デシャンボーだった。彼は、バットマンのスーパーヴィラン(悪役)、ベインや超人ハルクのようなアメリカンコミックさながらの筋骨隆々の体型になって登場したのだ。デビュー当時の好青年風の面影は、もはや見る影もなくなってしまった。 そして、それ以上にファンを驚かせたのが、その飛距離。3月の「アーノルドパーマー・インビテーショナル」には、すでにドライビングディスタンス1位(321.3ヤード)となっていたが、この試合では初日に354ヤード飛ばすなど、平均で345ヤードとさらに大幅アップしているのだ。プロレスラーのような体躯から、繰り出される豪打は、衝撃以外の何物でもない。 デシャンボーの身体は昨年あたりから顕著に大きくなり、スウィングもあの特徴的なハンドアップは変わらないものの、より躍動感があり、下半身の動きがずっと大きくなった。しかし、そこからわずか3カ月で、別人と見紛うほどの肉体改造を行い、さらに尋常ではない飛距離アップを実現したわけだ。デシャンボーの昨年のドライビングディスタンスは、302.5ヤード(34位)。すでに完成されたスウィングをもつPGAツアープロが、短期間に40ヤード以上も飛距離を伸ばすという、現実離れした進化を遂げたのだ。 デシャンボーは、ゴルフを突き詰めて考え、良いものは積極的に取り入れる選手。エプソムソルトを水に溶かして重心を測定し、使用ボールを決めたエピソードは有名だが、サイドサドルスタイルのパッティング用のパターやプレー中のコンパスの使用がルール違反という指摘を受けたり、その飽くなき追求が物議を醸すことも多い。 現在のPGAツアーは、飛距離と賞金額に大きな相関関係がある。2018年を例に取ると、ドライビングディスタンスが310-320ヤードの僅かな数の選手が、賞金総額の半分以上を稼いでいるのだ。そして、飛距離が出ない選手ほど賞金額が少なくなっていて、平均飛距離が290yを切ってしまうと、現実的にツアーでの活躍はひどく困難になってしまう。 デシャンボーの大幅肉体改造は、ゴルフは飛距離が出るほうが有利なスポーツという身も蓋もない現実に対して、ストレートに取り組んだことの結果だ。スウィング改造で飛距離アップするよりも、パワーを増したほうがより大きな飛距離アップが期待できる。それを誰よりも突き詰めた結果が、あの体型ということなのだろう。

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