来月14日からベトナム、タイ 知事訪問 人材確保の覚書締結へ 三重
一見勝之三重県知事は5日の定例記者会見で、来月14―19日にベトナムとタイを訪問すると発表した。一見知事のベトナム訪問は初めて。人材確保に向けた覚書を政府や大学と締結する。 県によると、覚書は日本の厚生労働省に相当する労働・傷病兵・社会問題省の海外労働管理局と締結する予定。ベトナムの人材を県内で受け入れるにあたり、双方が協力すると定める。 エンジニアやプログラマーなど、理系の高度人材を多く輩出するハノイ工科大(ハノイ市)とも覚書を締結する予定。海外での就職を検討する学生らの県内就職に向けて取り組むと定める。 県は人口増が続くベトナムを人材の確保先と位置付ける。8月には専門的な知識や技術を持つ学生を対象とした合同面接会を現地で開き、県内の七社が参加。12人が内定を得たという。 今回は経済団体や企業など15者を伴って訪問し、産業分野での連携も深める予定。県産品の販路拡大や県内への観光誘客に向け、現地のショッピングセンターや旅行会社なども訪れる。 知事がベトナムを訪問するのは、鈴木英敬知事時代の平成29年11月以来。一見知事の海外訪問はフランスとドイツを訪れた今年10月以来。タイへの訪問は今年1月以来となる。 一見知事は会見で「人口減の中で、働く人に来てもらえるよう話をしたい。三重はインバウンド(外国人観光客)の戻りが悪い。多くの観光客に来てもらえるようにしたい」と語った。