とにかく目を引くワールドタイマーを着用テスト/アーノルド&サン「グローブトロッター」
ワールドタイムディスクのオーシャンブルーは、つやのある海を思わせるブルーのカーフスキンストラップと見事にマッチしており、ポリッシュ仕上げのシンプルなバックルがグローブトロッターを手首に留めつけている。
アーノルド&サンの時計師とデザイナーの技術の証として、これだけの直径と厚みがあるにもかかわらず、時計が手首に重すぎることやアンバランスだという印象はなく、どちらかというと手首に心地よく収まる。 ブルーとシルバー調のホワイト、ディテールのブラックなどの使い方が、多くの「風変わりな」時計が乱立する、人目を引くものと目立ちすぎるものの境にある細いラインの正しい側にグローブトロッターをキープしているのである。 出張先で最後の取材を終えた後、いつものようにラスベガス・ストリップにあるお気に入りのシガーサロンに腰を落ち着け、シャツの袖を折りたたみ、シガーやカクテル、バーのテレビでのNBAのハイライトなどを楽しんでいた。勘定を支払う時、店のスタッフが興奮して私の手首にある“クレイジー”な腕時計を見てもいいかと尋ねてきた。
よく見られるよう手首から外すと、別のスタッフがやってきてグローブトロッターについて質問し始めた。私が席に座った時から、部屋の向こうで気になっていたということだった。私の許可を得て時計を手に取ると、別のテーブルにいるおそらく時計好きのカップルのところへ時計を持って行って、もう一度鑑賞していた。言うまでもないが、これは私が席について離れるまでの一時に起こった出来事である。 アーノルド&サンのグローブトロッターについて、おそらく目を見張るもう1点は、178万円という価格であろう。ユーザーフレンドリーでビジュアル的にも優れたワールドタイムであり、オートオルロジュリの技術と仕上げが施されたタイムピースにしては非常にリーズナブルな価格である。