令和の米騒動は収まるも価格上昇が続くコメ 代替需要で売り上げが伸長したのは?
今年の夏は、コメが店舗から姿を消す日もあり、「令和の米騒動」などとも言われた。新米が出回るとともに品不足は落ち着いたが、今度はコメの価格が高騰しているようだ。 そうした中、ビッグデータプラットフォームを運営するTrue Data(トゥルーデータ・東京)は、同社の統計データをもとに、ドラッグストア、食品スーパーマーケットにおける2024年10月の売り上げ伸長カテゴリを発表。話題のコメは、価格高騰の影響もあって食品スーパーマーケットで前年同月と比べ最も売り上げ金額を伸ばした。その一方で、売上個数をみると2割減少。「米」の売上金額は28.0%増加、売上個数は19.4%減少(いずれも食品スーパーマーケットの数値)となった。 「米」の売上個数は本年1月から8月まで連続して前年同月と比べ増加していたが、9月、10月は2か月連続で減少。8月までの伸びに対する反動減に加え、価格上昇による買い控えの可能性も推察される。一方、価格は 「新米が出てくれば落ち着く」との期待があったものの、実際の平均売価は新米が店舗に並んだ後も上昇トレンドに変わりがないのだ。 そのほかのカテゴリでは、記録的な残暑の影響により、アイス類、氷などの夏物商材が売り上げをアップさせた。食品スーパーマーケットで「パーソナルアイスその他」が前年同月比14.6%増加、「氷」が同13.9%増加、「プレミアムアイス」が同12.6%増加。一方、米の代替需要に加え高い気温の影響もあって、食品スーパーマーケットでは「シリアル類」「乾麺」の売り上げが伸長した。