中途採用の選考辞退が増加 連絡なしが8割以上の衝撃!
企業が人材確保に苦労している中、中途採用の選考過程で辞退する人が増えているという。実際、エン・ジャパン(東京)が直近1年以内に中途採用を実施した企業293社を対象に「中途採用の選考辞退」についてアンケートを行なった調査によると、85%の企業に選考辞退が生じ、45%の企業が「以前よりも辞退が増えた」と回答していた。 中でも、従業員規模1000人以上の企業では、その比率が56%となるなど、ただでさえ人手不足のところに、景気回復という要因が加わり、人材確保が厳しい状態にあることが調査の結果からもうかがえる。 一方、辞退発生のタイミングを聞いたところ「書類選考通過者による面接前の辞退」が60%、「面接前日・当日のドタキャン辞退」が52%となった。とくに、これらの回答をした企業の辞退連絡の有無については、83%が「連絡はなかった(すっぽかし)」という。応募者の選考辞退理由(複数回答)では「他社の選考を通過した・内定を取得した」(78%)が最も多かった。「特に理由は聞いていない」(26%)と回答した企業からは、「理由の確認すらできない状況だった」という声も寄せられた。