「仕事がしんどい…」繊細なHSPさんがラクに働ける6つの秘訣
「非常に感受性が強く敏感な人」を指す、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉。最近ますますテレビや書籍、SNSなどで取り上げられることが増えてきました。 HSPという考え方は、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱したものです。病気ではなくあくまでその人が持つ「気質」とされ、実は5人に1人がHSPだといいます。 繊細で疲れやすいHSPは「仕事がつらい」と思うことも多いでしょう。しかし、そんな気質を理解して対策をとれば、今よりも快適に働くことができます。この記事では、HSPが仕事で少しでもラクになれる秘訣を紹介します。
1. 自分が快適な状態を把握する
HSPは周りからの刺激に対してとても敏感です。ただし、その程度は人によって異なります。そのため、まずは自分がどういう状態だと快適なのか、逆にどういう環境は辛いのかといった目安を知っておきましょう。 例えば、以下のようなものが挙げられます。 ・5人以上の前で話すのは苦しいけれど、1対1なら話せる ・直接会って話すのは苦手でも、電話なら少しは気がラク ・会議での発言は苦手でも、事前に案を提出することはできる ・満員電車での通勤は辛いけれど、各停電車で空いていれば快適 自分の中でこういった基準がハッキリしていれば、事前に対策を取りやすくなります。HSPは先回りして察する能力が高いことが多いです。自分が辛い状況に陥りそうであれば、それを回避する方法を工夫・提案してみましょう。
2.優先順位やマイルールを決める
さまざまなことが「見えすぎる」のもHSPの傾向です。それはもちろん、優れた才能であることは間違いありません。 しかし「この仕事も済ませた方がいい」「あの件も確認しておかないと」と、あれもこれも気になってキャパオーバーになりがちです。刺激過多の状態はHSPをひどく疲れさせますし、一度にたくさんの仕事を抱えるのは向いていないのです。 そうならないために、明確に仕事の優先順位を決めておきましょう。「今日はこれだけ」という線引きも大切です。加えて、次のようなマイルールを決めてみてはいかがでしょうか。 ・ 頼まれた仕事は、1時間以内に終わるものだけ引き受ける ・ 会社の電話は3回に1回しか出ない ・ 定時以降は新たな仕事に着手しない このように自分の行動基準を決めておくと、その場の状況に左右されず動けるようになります。自分が働く上で「大事にしたいこと」を再確認し、それを守るためのマイルールを考えてみてください。