韓銀総裁、「戒厳宣言のテレビ画面、最初はディープフェイクだと思った」
英エコノミストとのインタビュー「経済・政治的問題は分離可能」
韓国銀行のイ・チャンヨン総裁が英国の有力週刊誌とのインタビューで、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が3日に戒厳令を宣布したことについて「不必要で想像を絶する失敗」であり「恥ずべきこと」だと話した。 イ総裁は12日(現地時間)、英エコノミストのインタビューで、尹大統領の戒厳令宣布が「最初は放送局のハッキングによるディープフェイク(不法合成物)だと思った」とし、このように述べた。エコノミストは「12・3内乱事態」を巡る韓国の状況を伝える記事で、尹大統領と同じ高校を出たごく少数だけが戒厳令宣布計画をあらかじめ知っていたと報道し、イ総裁の言葉を引用した。イ総裁をはじめとする大多数の人は、12日に尹大統領が談話を通じて示した戒厳令宣布を正当化する論理も理解できずにいるという内容も補足した。 12・3内乱事態によりウォン安が急激に進み、証券市場が暴落するなど、韓国経済に深刻な悪影響を及ぼしたが、イ総裁はインタビューで「経済問題は政治的問題と関係なく扱われうるメカニズムがある」として、韓国経済に及ぼす影響は微小だろうと話した。 これに先立ってイ総裁は、ブルームバーグTVとのインタビューでも「韓国の強い市場基礎体力と成熟した民主主義を考慮すると、政治と経済は分離できると信じる」と強調している。 ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )