副市長公募、2500人超名乗り 広島県安芸高田市、年収は1210万円
広島県安芸高田市が今月始めた2人目の副市長の全国公募で、応募件数が27日までに2500人を超えた。石丸伸二市長は「うれしい悲鳴。市と市役所の発展、成長に好影響を与える人材を選びたい」と強調。4月1日の就任に向けて選考を進める。 副市長の公募は人材サービスのエン・ジャパン(東京都)が運営するインターネットサイトで、今月4日に募集を始めた。以降、首都圏や関西圏、広島県内を中心に各地から応募が殺到。24日ごろに2千人を超え、31日の締め切りを前に今も増え続けている。職歴も製造業や商社、官公庁、農林業など多岐にわたるという。 同社がこれまでに募集に携わった副市長の全国公募では、2017年の大阪府四條畷市で約1700人、20年の富山県氷見市で約800人の応募があった。千人以上の応募を期待していたという石丸市長は「知名度が高くない安芸高田市に関心が集まっている」と受け止める。応募が殺到した要因については新型コロナウイルスによる社会情勢の変化にも触れ「都市部からの地方に対する注目が高まっている影響もあるのでは」とみる。 市は締め切り後、書類選考で面接に進む応募者を選ぶ。当初は20~30人程度に絞り込む予定だったが、応募者が多かったため通過人数を増やすかどうかも検討する。2月上旬から、市職員や石丸市長たちが2度面接をして内定者を決める。同24日に開会予定の市議会定例会へ選任同意案を提案する方針。副市長の年収は約1210万円としている。
中国新聞社