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アメ横の居酒屋を舞台に。アーティスト・中澤大輔が手がけるサウンドインスタレーション「Passage Tells: Ameyoko」をチェック

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美術手帖

 いまや来訪客の7割が外国人と言われる東京・上野の商店街「アメ横」。ここを舞台としたサウンドインスタレーション「Passage Tells: Ameyoko」が、アメ横の立ち飲み居酒屋「魚草」で展開されている。会期は4月19日まで。  「Passage Tells Project」は、劇団・ペピン結構設計の創立メンバーであり、近年は都市や自然の風景を舞台に、そこにある人や空間を素材として使った演劇作品を発表するアーティスト・中澤大輔によるプロジェクト。  中澤は街のあるひとつの通路に焦点を当て、そこで働き暮らす人たちのインタビュー音声からサイトスペシフィック・サウンドインスタレーションを制作。これまで南ロンドン・ブリクストンの小さな商店街や、渋谷の駅構内にフォーカスしてきた。  第4作目となる今回の舞台はアメ横。近年は昔から存在する店と並んで中華料理屋、ケバブ屋、居酒屋といった飲食店が数多く軒を連ね、様々な出自を持つ人々が少しずつ違う「懐かしさ」を求めて集まっている。  作品を体験する際、観客は立ち飲み居酒屋「魚草」のメニューに書かれた「音楽と酒」を注文。案内された隠し小部屋では、様々な国から東京に移住し、アメ横の飲食店に足を運ぶ無名の常連たちの物語を聞くことができる。言葉を交わすこと無くすれ違っていた「他人」たちの物語に、ゆっくりと耳を傾ける時間を楽しみたい。

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