米軍攻撃免れたシリア、今どうなってるの?
これに対して、10月31日のブラヒミ氏との会談で、アサド大統領もジュネーブ2出席を拒否。「シリアの将来を決める権利はシリア国民のみにある」とし、「外国がテロリストへの支援をやめること」が対話に欠かせないと強調しました。
内戦の終結は遠く
米ロは2年以上にわたって、シリア内戦への介入をめぐって安全保障理事会で対立し続けてきました。8月の化学兵器問題は、この状況を揺り動かし、米ロを内戦終結のための協議に向かわせるきっかけになったのです。 しかし、ジュネーブ2の開催合意で目指された、イスラーム急進派を除く反体制派を米国が、アサド政権をロシアが、それぞれ説得し、和平交渉に向かわせる道筋は、早くも不透明感が強まっています。化学兵器の廃棄が発表されたとはいえ、シリア内戦の終結はいまだ遠いといえるでしょう。