年収から市町村民税所得割を確かめる方法って?
市町村民税(住民税)の額について、「所得割は年収で分かるのか?」「所得割を調べる方法が知りたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。 例えば、保育園の保育料がいくらになるのか調べるには、市町村民税所得割を知っていなければなりません。 ここでは、市町村民税所得割を確認する方法や年収から調べる方法について解説します。
市町村民税所得割とは
市町村民税とは、住民税(個人住民税)のことです。住民税は地方税の一種で、都道府県民税(東京都は都民税)と市町村民税(23区は特別区民税)で構成されています。ごみ処理や福祉、教育などの行政サービスに必要な経費を住民で広く分担するためのものです。 住民税は、図表1のように所得割と均等割によって税額が決まる仕組みです。 【図表1】
所得割は所得額に応じて課税され(一律10%)、均等割は所得額にかかわらず均等に課されるものです。そのため、所得が多くなるほど所得割は増える傾向にあります。所得割の額については「(総所得-所得控除)×税率-税額控除」で算出されます。
年収からの計算以外に市町村民税所得割を確かめる方法
「課税・非課税証明書」「特別徴収税額の通知書」「納税通知書」などの書類を確認すれば、市町村民税所得割がいくらなのかを確認できます。どのような方法で市町村民税所得割を確認できるのか事前に把握しておくと、所得割額を確認しないといけないときにスムーズです。 ここでは、年収から計算する方法以外の市町村民税所得割を確かめる方法について見てみましょう。 ■課税・非課税証明書 課税・非課税証明書とは「市民税・県民税課税(非課税)証明書」のことで、1年間の所得に基づき算定した市民税・県民税の税額を証明する書類です。各市町村の税務課窓口などで書類を取得できます。インターネットで請求して郵送でも受け取れます。 ■特別徴収税額の通知書 住民税の納付方法が特別徴収の方(会社員など)は、勤務先などから配布される特別徴収税額の通知書で市町村民税所得割を確認できます。特別徴収税額の通知書では、給与収入や給与所得、所得控除、課税標準なども確認が可能です。通知書の右側の欄に市町村民税所得割や均等割額が記載されています。 ■納税通知書 住民税の納付方法が普通徴収の方(個人事業主など)と公的年金からの特別徴収(引き落とし)の方は、自宅に届く市・県民税の納税通知書で市町村民税所得割を確認できます。市・県民税の納税通知書は、毎年5~6月頃に届きます。納税通知書を見れば、収入や所得、控除額、住民税額などを確認できます。