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「清水富美加」主演映画が連続1位に コロナでも「幸福」の神通力

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デイリー新潮

 新型コロナの3密対策で、映画館は大きな被害を受けた。そんな状況下にあって、明るいニュースがこちら。女優の千眼美子(せんげんよしこ)こと清水富美加(25)が主演する邦画が5週連続で観客動員数1位を獲ったのだ。 【写真】幸福の科学と訣別、大川総裁「長男」がバーテンに  ***

 5月15日に封切られた映画のタイトルは、「心霊喫茶『エクストラ』の秘密」。「幸福の科学」の大川隆法総裁の製作総指揮で、全国167館で上映されている。  その内容は、千眼扮する霊能者のサユリが喫茶店でアルバイトをしながら人々の悩み相談を受け、解決していくという物語なのだが、 「この作品は、封切り前から注目されていました」  と、スポーツ紙記者。 「2月のモナコ国際映画祭で、最高賞にあたる最優秀作品賞や最優秀主演女優賞など、四つの賞を受賞していました。カンヌとヴェネツィア、ベルリンの三大映画祭からすると格下ではありますが、一般紙も取り上げる映画祭ですから」  そこで4冠の映画が、観客動員数で5週連続1位となったのだ(6週目は4位)。 「この数年で5週以上の連続1位を続けたのは、『スター・ウォーズ』や『ドラえもん』、『名探偵コナン』といった、誰もが知る作品ばかりです」  この記録は、邦画の実写映画では、2014年の大ヒット作「永遠の0」以来の快挙だそうである。

舟を漕いで

「まあ、ほかに新作がなかったからでしょう」  と、宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏が語る。 「これまで以上に、教団の“プロパガンダ映画色”が強いと感じました。作中に幸福の科学のシンボルマークや祭壇なども登場するのです。主人公のサユリが使う“降魔(ごうま)の剣”にもマークが入っていました。教団が製作した以前の作品を何も知らないで観たら、“妙な映画だな”といった印象を受けるぐらいでした。しかし本作は、たとえば、喫茶店の客として大川総裁が出ていてハッキリとした台詞もある。実在する総裁の著作も登場しますから」  5週連続1位の快挙には、やはり、神通力が働いていたようである。 「信者にはチケット購入で事実上のノルマが課せられ、捌(さば)けなければ抱えることになる。だから信者は、同じ劇場で何度も繰り返し映画を鑑賞することになります。これは“グルグル回転菩薩”と呼ばれています。私が本作を観に行ったときも、これをやっている方がいましたよ。舟を漕いでいるように見えましたが」  幸福の科学グループ広報局によると、 「日本国中に不安感が広がるなか、人生に勇気と希望が湧いてくる本作を多くの方にご覧頂けたことは、大変嬉しく思っております」  マスク着用に関しては、信者には各劇場の衛生管理面の要請に従うよう伝えているというのだが……。  6月のある日、東京都内の劇場で女性信者に話を聞いた。 「きょうで3回です。最初は教団の支部で、2回目からは街中の映画館ですね。マスク? マスクはしません。映画館でマスクをしなくても大丈夫だと思う。それが、教団の教えですし」  ちなみに彼女は、劇場の外でもマスクを着ける様子はなかった。信心があれば、コロナも怖くないということか。いずれにしても、快挙は、このような観客に支えられている。 「週刊新潮」2020年7月2日号 掲載

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