【日本でも受付開始】フォルクスワーゲン・ゴルフ(1) 長期テスト 最新も万能選手と呼べる
能力の優れた快適な万能ハッチバック
しかし、LEDヘッドライトに運転支援システム、16インチのアルミホイールなど、必要そうな装備は一通り付いてくる。10インチのインフォテインメント用タッチモニターと、アンビエント・ライトも。 いくつかのオプションも追加させてもらった。英国では1600ポンド(23万円)上乗せになる、ディスカバー・ナビゲーション・プロもその1つ。音声とジェスチャー・コントロールをサポートする。車内で手を振るのは気が進まないけれど。 950ポンド(13万6000円)のダイナミック・シャシーコントロールは、ぜひ選びたかった装備。ゴルフGTIではないものの、ダイナミックなハンドリング体験には抗しがたい。 鮮やかなライムイエロー・メタリック・ペイントは、625ポンド(9万円)。正しいお金の使い方かどうか、読者によって感じ方は違うはずだが、暗がりの駐車場では見つけやすい。 最初の印象はイイ。すでに試乗レポートでご紹介しているとおり、能力に優れた快適な万能ハッチバックだと思う。 普通に運転している限り、自動車の近未来像を体験しているようには思えない。だが、理想的なファミリーカーだとは思える。 一方で、タッチセンサーやスライダーなどは、従来の押せるボタンほど扱いやすいとは感じない。操作した時の感触も薄い。この操作系の変化は確実な流れだ。ユーザーもそれを望んでいるのだろう。慣れの問題なのだろうか。
新しいゴルフとして期待値は高い
ゴルフに実装されたソフトウエアには、小さな不具合が起きているようだ。インフォテインメント・システムと、クルマ自体のシステムの両方で。 筆者も、アップル・カープレイでアイフォンと無線接続をしようとした際に、障害が起きた。単にブルートゥースの不調が原因とも考えられる。今後、日常的に乗りながら確かめていきたい。 ゴルフはこれまでも、優れたバランスが評価されてきた。小さな不具合でも、そのバランスを崩すことにつながりかねない。 一方で期待値は高い。なにしろ、新しいフォルクスワーゲン・ゴルフなのだから。従来どおり、着実な進化で成功を掴めるだろうか。