FA右腕、SB石川がロッテ入りを決断!移籍市場で引き続き注目される「3投手」の去就
ロッテは12月11日、ソフトバンクからFA宣言を行使していた石川柊太の獲得を発表した。 石川は今季年俸1億2000万円で補償は不要のCランクということもあり、在籍のソフトバンク含め、ヤクルト、巨人、オリックスと5球団の大争奪戦となっていたが、吉井理人監督の直接出馬もあったロッテの熱意が実った形となった。 【動画】変幻自在の完全投球! 上沢直之のレッドソックスデビュー戦をチェック 石川加入となれば、チームにとっても大きい。持ち味のパワーカーブは本拠地のZOZOマリンでより威力を発揮する。今季も同球場では3試合に投げ2勝0敗、防御率0.00とパーフェクトピッチングを見せていたとあって、戦力上積みに期待が高まる。 一方で1番人気の石川が決まったことで移籍市場ではほかの投手に対しても、熱視線が向けられそうだ。 まず中日からFA宣言を行っている福谷浩司。石川と同じく補償の必要のないCランク。慶大から2012年ドラフト1位で中日入りした右腕は、先発、リリーフともに務められる万能型とあって、重宝されそうだ。今季は8試合で3勝1敗、防御率3.72。白星はいずれも先発としてマークしている。現在はプエルトリコでのウインターリーグに参加し、腕を磨いている。 2人目の注目投手は今季メジャー挑戦した上沢直之だ。上沢は昨オフ、日本ハムからポスティング申請して海を渡った。 レイズと1月にマイナー契約を結び、招待選手でキャンプに参加。その後、レイズからマイナーへの合流を通達され、契約条項を行使してレッドソックスに移った。 4月28日にメジャー初昇格を果たし、2試合に登板して勝敗付かず、防御率2.25だった。5月以降は3Aウースターで過ごし、マイナーでは20試合登板で5勝4敗、防御率7.63で米球界1年目のシーズンを終えた。 日本に帰国後は来季の方向性に関して、日本球界復帰も視野に入れると明言、さらに古巣の日本ハムだけではなく幅広く門戸を拡げ、興味を示す球団があれば話を聞くという意向も示している。 上沢はすでにNPBで70勝をマークする実績のある右腕として知られる。2023年シーズンは9勝9敗、防御率2.96。リーグトップの170投球回を達成。安定した力を発揮する先発はどの球団も求めるピース。果たして、どうなるか。 また広島から海外FA権を行使している九里亜蓮の存在も注目となる。今季は開幕投手を務め、打線とのかねあいもあり、勝ち星は7勝(10敗)とそこまで伸びなかったがイニングイーターとしても知られ、広島のチームカラーともいえるタフネス右腕は海外移籍を目指しているが、国内移籍の可能性も否定していない。 今後の動向次第では、争奪戦となる可能性もありそうだ。 12月も半ばとなり、2月のキャンプインまで時間も迫る。注目の石川の去就が定まったことで各球団の戦力補強方針も引き続き、注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]