“スーパールーキー”山岡聖怜がMIRAIと1.3デビュー戦決定「ジュリアさんの仇を討ちます」
デビュー戦の相手となるMIRAI「プロの世界はアマチュアとは全く違う」
女子プロレス団体マリーゴールドで来年1月3日、大田区総合体育館にてデビュー戦を迎える期待の新人、山岡聖怜(やまおか・せり)。18歳という若さながら、彼女の公開練習は、団体内外の注目を集める熱気に包まれていた。 【写真ギャラリー】デビュー戦を控える山岡聖怜が公開練習 公開練習は、ビクトリア弓月とMIRAIを相手に基礎トレーニングとスパーリング形式で行われた。アマレス仕込みの技術を存分に発揮し、弓月とのスパーでは互角の攻防を見せた。しかし、MIRAIにはアームロックや腕固めといった技を極められる場面が目立ち、課題も露呈した。 この結果に納得がいかない山岡は、練習を見守っていたロッシー小川代表に「デビュー戦の相手をMIRAIさんにさせてもらえませんか」と直訴。さらに、MIRAI本人に向かって「お願いします」と懇願した。 熱意を前に、MIRAIは一瞬考え込む様子を見せながらも、「本当にやる気あるの?」と問いかける。その問いに「あります」と即答する山岡の瞳は真剣そのものだった。 MIRAIは「プロの世界はアマチュアとは全く違う」と厳しい言葉を投げかけつつ、山岡がジュリアを敬愛することを引き合いに「私、ジュリアとのシングルマッチで負けたことがないんですよ。大丈夫そう?」と揺さぶりをかけた。 しかし山岡は即座に「私がジュリアさんの敵を討ちます」と覚悟を示し、これにMIRAIも「受けたいと思います」と受諾。デビュー戦のカードが決定した瞬間だった。 練習後に行われた囲み取材では、山岡の言葉からプロレスに懸ける情熱と覚悟があふれ出た。「プロレスはアマレスと違い、すべてがしっかりしている。その中で自分の足りない部分がたくさん見えて、本当に潰れそうになることもある。それでも最高のデビュー戦を迎えるために、今できることをすべてやりたい」と語るその表情には、デビューに向けた決意が刻まれていた。 また、ジュリアをリスペクトする山岡は、「ジュリアさんの仇を取る」と公言することで、自身のプロレス人生の第一歩に明確な目標を掲げた形だ。さらに、彼女のコスチュームにも注目が集まった。 自身でデザインしたもので、「レスリング経験を反映しつつ、これからのプロレス人生に向けた夢を込めた」と説明。膝にはレスリングのマークをモチーフにした意匠が施されており、これが彼女のバックボーンを象徴している。 取材では「橋本千尋選手やジュリアさんに憧れがある」とも語り、これまでのアマレス経験をプロレスにどう昇華するのかに期待が高まる。また、MIRAIについては「運動神経が良く、頭も切れる。何でもできる選手」と評しつつも、「だからこそ倒したい」と意欲を燃やしていた。 SNSでも積極的に情報発信を行い、既に多くのファンの支持を得ている山岡。注目のデビュー戦に向けて、「今応援してくれている人々や家族に恩返ししたい。そのためにも全力で挑む」と力強く語った。 山岡聖怜のプロレス人生は、始まったばかりである。しかし、その道のりにはすでに熱い情熱と覚悟が宿っている。1月3日、大田区総合体育館のリングで、彼女が見せる戦いは、新たな伝説の幕開けとなるのか。今後の動向から目が離せない。
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