森泰斗騎手引退会見、今後やりたいことは「だらしなく生きてみたい」/一問一答 <3>
今日29日の騎乗を最後に騎手引退を発表している船橋の森泰斗騎手(43)が同日、騎乗を前に正午から船橋競馬場で引退記者会見を行った。 森泰斗騎手の一問一答は以下の通り。 -北関東の存在は 僕の原点でもあり、ジョッキーとしてスポンジのような状態で、いろんな技術であったり、人との付き合い方であったり、一番吸収する思春期ごろに過ごしていたところ。故郷みたいな感じで懐かしく思う。いまだにやっていてほしかったという気持ち。 -船橋できつかったのは 師匠の松代先生はものすごく厳しい方で、来た当初は僕もまだ“小僧”だったから、反発したりして。反発した分、さらに怒られて。非常に苦しかったけど、今思うとありがたかったなと思う。これから時間もできるので、先生のお墓参りに行こうとマネジャーと計画している。 -セカンドキャリアは 特にこれをやりたいというのは正直まったくない。調教師試験も1月にあるが、それを受験するか否か、それ以外に例えば解説はどうだとか、ほかにもいくつかお話をいただいている。のんびりゆっくり考えさせてもらいたい。 -今一番やりたいことは 太ってみたいかなと思う。人生で一度も太ったことがないので(笑い)。ジャンクフードとか(食べて)、だらしなく生きてみたい。夜中までゲームをやってみたりとか。そんなことできなかったので。 -ファンへの思いを 競馬はファンがいないと成り立たない。地方競馬がここまでこられたのも本当にファンの皆さまのおかげでしかない。僕はジョッキーではなくなるが、今後も地方競馬が前のように衰退しないように応援していただきたいと思う。そのためには特にジョッキーは1人1人しっかりと自覚を持って、不祥事などは起こさないようにやっていってもらいたいと思う。ファンの皆さまをがっかりさせないようにしてほしい。本当にファンの皆さまには長い間、いい時もだめな時も応援してくださってありがとうございましたと伝えたい。(おわり) ◆森泰斗(もり・たいと)1981年(昭56)1月11日、千葉県生まれ。千葉県騎手会所属。98年4月に足利の佐藤和伸厩舎所属でデビュー。同18日に宇都宮3Rで初騎乗、同20日に宇都宮6Rで初勝利。00年に引退、01年6月に同厩舎所属で再デビュー。北関東の競馬廃止により、05年6月に船橋の松代真厩舎所属で南関東デビュー。15~16、19~21年に全国リーディング、14~16、18~22年に南関東リーディング獲得。地方通算2万8325戦4444勝、中央通算210戦11勝(29日の騎乗前時点)。重賞はヒガシウィルウィンで制した17年東京ダービー(S1)など71勝。