元銀行員が見た「貯蓄上手」な人の特徴3選。年金生活に向けたやりくりで大事なこと
貯蓄上手な人(1)貯蓄に取り組む目的が明確になっている
貯蓄に取り組む際は、その目的を明確にしておくことが大切です。 ただ何となく貯蓄に取り組んでいるだけだと、つい「これくらいは無駄遣いしても大丈夫だろう」という気持ちから、支出が膨らんでしまうことがあるかもしれません。 しかし、「老後資金のために〇〇万円貯める」といった具体的な目標があれば、そのために毎月いくら貯めていけばよいのかが明確になります。 計画的な貯蓄に取り組むためには、「自分が何のためにお金を貯めたいのか」ということを把握して、そのうえで目標達成のために必要な貯蓄計画を立てるようにしましょう。
貯蓄上手な人(2)長期のライフプランを立てている
長期間貯蓄に取り組む際は、自分のライフプランを把握しておくことも重要です。 たとえば、マイホームの購入や子供の教育資金など、「いつどれくらいのお金が必要になるか」といったことが分かっていれば、それに向けた資金の準備に計画的に取り組むことができます。 何十年も先のことを考えるのはそう簡単なことではありませんが、より自分に合った貯蓄計画を立てるためにも、ぜひ一度ライフプランを立ててみることがおすすめです。 また、ライフプランは年齢とともに変化することも考えられます。「5年に1度はライフプランを見直す」など、定期的に適切なライフプランとなっているかチェックするようにしましょう。
貯蓄上手な人(3)将来の収入を当てにしない
貯蓄上手な人は、将来の収入を当てにしないことも特徴です。 大きな買い物をする際、「来月ボーナスが入るから大丈夫だろう」と判断したことはないでしょうか。 そうした支出が積み重なっていると、結局「収入が入ってもほとんど支払いで出ていってしまう」という事態になりかねません。 健全な家計を保つためには、将来入る予定のお金ではなく、今手元にあるお金で対応できるかどうかを考えるようにしましょう。
豊かなセカンドライフを目指して貯蓄に取り組もう
主な収入源が年金になるセカンドライフでは、これまでの貯蓄を取り崩しながら暮らしていく世帯がほとんどです。 豊かなセカンドライフを送るためには、現役世代のうちから計画的に貯蓄に取り組むことが欠かせません。 ぜひ自分のライフプランを把握したうえで、それに適した貯蓄プランを立ててみましょう。
参考資料
・総務省統計局「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」 ・総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)」 ・総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分(2024年11月22日公表)」
椿 慧理