元銀行員が見た「貯蓄上手」な人の特徴3選。年金生活に向けたやりくりで大事なこと
2024年11月22日に公表された消費者物価指数によると、2024年10月における総合指数は109.5(2020年=100)となっており、前年同月比で+2.3%上昇している状況です。 ◆【棒グラフ】 世帯主が65歳以上の世帯、貯蓄はいくらある?ウチは平均以上か平均以下か 急激な物価の上昇が続き、「家計が圧迫されている」と感じている人も多いかもしれません。 また、物価の上昇が続く中で心配になるのが、老後の生活費についてです。 「このまま物価上昇が続くと、老後資金は2000万円では足りないのでは?」と不安になる人もいるでしょう。 本記事では、高齢者世帯の貯蓄残高や家計の収支状況について紹介します。 記事の後半では、元銀行員である筆者が見た「貯蓄上手な人の特徴」についても紹介しますので、ぜひ老後に向けた貯蓄に取り組む際の参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
高齢者世帯では約3分の1の世帯で2500万円以上の貯蓄がある
仕事を定年退職して年金で暮らすセカンドライフでは、これまで貯めてきた資産が大切な原資になります。では、今の高齢者世帯ではどれくらいの貯蓄があるのでしょうか。 総務省の調査によると、世帯主が65歳以上の世帯では平均貯蓄額が2462万円となっており、2500万円以上の貯蓄がある世帯が約3分の1を占めています。 一般的に老後資金は2000万円といわれていることを踏まえると、多くの世帯がきちんと必要な資金を貯めていることが分かります。 ただし、その一方で貯蓄が1000万円以下の世帯も4割近くなっており、まとまった貯蓄がある世帯とそうでない世帯が二極化しているようです。 ●高齢者世帯では毎月の収支が赤字になりやすい 高齢者世帯の収支状況についても知っておきたいポイントです。 総務省の調査によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における毎月の収支は下記の通りとなっています。 ・可処分所得:21万3042円 ・消費支出:25万959円 夫婦高齢者無職世帯では消費支出が可処分所得を上回っており、平均で毎月3万7917円の赤字が出る状況です。 足りない金額は貯蓄から取り崩すこととなるため、いかに現役時代に貯蓄に取り組んでおくことが大切かが分かるでしょう。 では、きちんと貯蓄ができる人とそうでない人にはどのような違いがあるのでしょうか。 次の章では、元銀行員である筆者が見た「貯蓄上手な人の特徴」について紹介します。