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豆柴の大群は、なぜ癖になる? 異端なアイドルとしての存在感

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リアルサウンド

 豆柴の大群(以下、豆柴)が10月7日リリースのAAAシングル『サマバリ』にて、エイベックスからメジャーデビューを果たす。昨年12月のデビューから約10カ月という異例のスピード。彼女たちの人気は当時から破竹の勢いであったが、今後さらに加速度を増してより多くの層に認知されていくこととなるだろう。  豆柴がどんなグループであるかは、「『水曜日のダウンタウン』(TBS、以下『水曜日』)内のアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」から生まれたアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人組アイドルグループ」「安田大サーカス・クロちゃんのプロデュースによってシングル『りスタート』でデビュー」が最も簡潔で適切だ。  けれど、筆者は豆柴が“異端の中の異端”なグループだとも思っている。それは所属する株式会社WACKの中でも彼女たちが特異な存在であるからだ。BiSH、GO TO THE BEDS、PARADISES、BiS、EMPiRE、CARRY LOOSE、WAggと多くのアイドルを擁するWACKは、決して王道のアイドル路線を進むことなく、言わばそのカウンターとしてオルタナティブなライブ活動と音楽、プロモーションで現在の地位を確立してきた。その中でも突然変異的に誕生したのが豆柴。クロちゃんが命名したWACK唯一の漢字表記もそうだが、既存のバラエティ番組の中のアイドルオーディションから生まれたことは、異例中の異例。『ASAYAN』(テレビ東京)からモーニング娘。が生まれたのともまた違う、なかなかに前例のないパターンだ。  結果的に、「クロちゃん×WACK(代表の渡辺淳之介)」の組み合わせは大成功した。グループ名発表とともに公開されたデビュー曲「りスタート」のMVは爆発的な再生回数となり、現在までに1300万回を記録している。作詞・作曲はクロちゃん、編曲はWACKの楽曲を手がけるサウンドプロデューサー・松隈ケンタ(SCRAMBLES)。当初、クロちゃんの歌詞にはダウンタウンの2人を始め、多くの視聴者が拒否反応を起こしていたが、『水曜日』ゲストに出演していた川谷絵音は早くからクロちゃんの歌詞を絶賛していた。そのグループ名然り、〈スキップしながら唾かけて〉(「りスタート」)など常人では綴ることの出来ない意味不明な歌詞は、一見敬遠してしまいそうになるが、気づけば段々と癖になっていく。それはまるで、多くのアンチを抱えるクロちゃんが裏を返せば誰もが認める絶大な人気者であることにも似ているのだ。  さらに言えば、悪意の込められた演出や破天荒な企画で度々トラブルを巻き起こしてきた『水曜日』のディレクターで、古くからの渡辺の知り合いでもある藤井健太郎との相性も良かった。以前、彼にインタビューで豆柴が成功した要素を聞いた時に、企画「MONSTER IDOL」の物語の面白さというドキュメンタリー性に加え、「やっていること自体は僕らもWACKも“真ん中”っぽいことではない」と答えてくれた。つまりは異端。それはもちろん、芸人という中でのクロちゃんにも当てはまる。

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