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キム・ヨジョン「朝米会談、今年はないだろう…ただし両首脳の決心によっては変化も」

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ハンギョレ新聞

3500字あまりの長い談話文発表 トランプの「役立つなら会談」発言に 「我々には無益」と言い返す 「どんなことが起こるか誰にも分からない」 首脳会談の余地も残す 敵視政策の撤回に焦点 「非核化vs制裁解除という交渉の枠組み 敵視撤回vs交渉再開に変更」 8月の韓米演習が1つ目の分水嶺に

 朝鮮労働党中央委員会のキム・ヨジョン第1副部長は10日、「米国の決定的な立場の変化がない限り、今年中、そして今後も朝米首脳会談は不要であり、我々には無益だと考える」と述べた。  キム・ヨジョン第1副部長はこの日早朝、朝鮮中央通信で公開した「談話」で、「米国とは直ちに向き合う必要はなく、米国の重大な態度変化をまず見てから決心してもいい問題」とし、このように述べた。  米国のドナルド・トランプ大統領とマイク・ポンペオ国務長官の朝米首脳会談に関する言及に対する返答の性格を持つ談話だ。トランプ大統領は12日に放映されるグレイテレビジョンのインタビューで、(11月の)大統領選挙前の3回目の朝米首脳会談の可能性について「もし役に立つならそうする」と述べ、ポンペオ長官も9日(現地時間)、外信記者との電話懇談会で「我々は高位指導者に再び集まってもらうために、北朝鮮との対話を続けることを非常に希望する」と述べた。  キム第1副部長は「いま首脳会談をしたら、誰かの退屈な自慢の種としてのみ利用されることは明らかだ」とし、トランプ大統領の再選のための見世物として悪用される会談には応じないとの考えを明確にした。  しかし、首脳会談の扉を完全に閉ざしてもいない。キム第1副部長は、「朝米首脳会談は今年は行われないだろう」との見通しは「あくまでも私個人の考え」とし、「そして分からないことでもある。両首脳の判断と決心によってどんなことが起こるか誰にも分からないため」と余地を残した。そして3500字あまりに及ぶ長文の談話を「(金正恩(キム・ジョンウン)国務)委員長同志は、トランプ大統領の事業において必ず良い成果が得られるよう祈るという挨拶を伝えよとおっしゃられた」という文で締めくくった。  キム第1副部長は、米大統領選以降まで見据え、いわゆる「敵視政策」撤回要求に対米対応の焦点を当てる考えを明確にした。「我々は、制裁解除問題を米国との交渉議題から完全に投げ捨てた(『投げ捨てて振り返らない』)」とし「『非核化措置対制裁解除』という過去の朝米交渉の基本主題は、これからは『敵視撤回対朝米交渉再開』の枠組みに修正されねばならない」と述べた。続いて「我々はトランプ大統領も相手にしなければならないし、その後の米国政権、ひいては米国全体を対象(相手)にしなければならない」とし「我々は、絶えず続く米国の対朝鮮敵視に対する我々の対応能力向上について、より多くの苦心をすべき時」と述べた。  キム第1副部長が「敵視撤回vs朝米交渉再開」を強調したことから、8月に予定される韓米合同軍事演習を強行するのか延期するのかが、下半期の朝鮮半島情勢の1つ目の分水嶺になる見通しだ。  キム第1副部長は、年内の朝米首脳会談に否定的な態度を示しつつも、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射試験のような対米圧力を目的とする戦略的軍事行動はにおわせなかった。「我々は米国を威嚇する考えは全くなく、これについては(金正恩)委員長同志もトランプ大統領に明確な立場を明らかにしたことがある」とし「単に我々を傷つけず、手を出さなければ、すべてが平穏に流れていくだろう」と述べた。  同時に「非核化の意志」を「敵視撤回」と関連づけて再確認した。キム1副部長は「我々は決して非核化を行わないということではなく、今はできないということを明確にする」とし「朝鮮半島の非核化の実現は、我々の行動と並行して他方面の多くの変化、すなわち不可逆的な重大措置が同時に取られてこそ可能だ」と強調した。  そして朝米「接触」の糸口をほのめかした。キム第1副部長は談話の最後に「数日前にテレビ報道を通して見た米国独立記念日の記念行事に対する感想を伝えようと思う」とし「可能ならば、これから独立記念日記念行事を収録したDVDを個人的に必ず手に入れようと思うということについて、委員長同志から許可を得た」と明らかにした。独立記念日のDVDを媒介とした「接触」の道を開いたわけだ。 イ・ジェフン先任記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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