「一部のドライアイには市販の温熱アイマスクが有効」眼科医が教えるドライアイ対策
目の乾きだけが症状だと思われがちな「ドライアイ」ですが、眼精疲労によって肩こりや頭痛などを伴う可能性があるということをご存知でしょうか。様々な原因の中でも「マイボーム腺機能不全」によるドライアイは、目の周りを温めることで症状の緩和が期待できるとされています。そこで今回は、ドライアイの原因や症状、その対策について、ドライアイが専門分野で目の病気予防や健康増進に力を入れている「丸山眼科クリニック」の丸山先生にお話を伺いました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
ドライアイとは?
編集部: そもそも、ドライアイとはどのような状態なのでしょうか? 丸山先生: ドライアイ研究会では、ドライアイを「様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある」と定義しています。すなわち、ドライアイは色々な原因によって涙の量が少なくなったり質が変化したりする状態で、目の乾き以外にも症状が生じさせることがあるのです。 編集部: ドライアイの原因はなんでしょうか? 丸山先生: ドライアイの原因は、加齢によるものや目の病気によるもの、パソコンの長時間使用によるまばたき回数の減少、コンタクトレンズの装着による目の酸素不足など様々です。また、寝不足や精神的ストレスが原因でドライアイになることもあります。 編集部: ドライアイになってしまうと、具体的にどのような症状がみられるのでしょうか? 丸山先生: よく言われている目の乾き以外にも、ゴロゴロするなどの違和感や目が開けにくい、かすんで見える、充血などの症状がみられます。また、目の疲れなどの眼精疲労から、肩こりや頭痛を引き起こしてしまう人もいらっしゃいます。 編集部: 目だけでなく、全身に症状が出ることもあるのですね。 丸山先生: そうですね。原因や生活習慣によって症状は人それぞれなので、目だけでなく全身に症状が現れることもあるようです。