Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

スマホやタブレットを手放さない子の接し方 話し合ってルールを決めるには

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
NIKKEI STYLE

子どもがオンラインゲームやユーチューブに夢中になり、際限なくディスプレーを見続けていることに不安を感じる親は多い。子どものデジタル機器の使用時間を親が強制的に制限しようとしても、大抵は失敗に終わる。近刊『最強の集中力』(野中香方子訳)の著者、ニール・イヤール氏は、子どもに時間管理の意義を教えて、自らコントロールできる裁量を与えれば、自発的にゲームやユーチューブを終了させて、本当にやるべきことに集中できるようになると指摘する。実例として、自分の5歳の娘を「オンラインメディア」から守るために著者がどう導いたのかを本書から抜粋して紹介しよう。 【写真】「最高の学校選び」に役立つ本            ◇   ◇   ◇

楽しむために使える時間には限りがある

5歳になった娘が、「アイパッドの時間」を強く要求してきた時、妻と私は、何らかの行動をとらなければならないと思った。互いに冷静になってから、私たちは(動機付けの研究で著名な米国の心理学者)リチャード・ライアンが推奨する方法で、娘のニーズを満たすことにした。つまり、アイパッドを見る時間が長くなると、他の重要なことが犠牲になることを、できるだけわかりやすく説明したのだ。 幼稚園児だった娘は、もう時計が読めたので、私たちは、楽しむために使える時間には限りがあることを説明することができた。「アプリやビデオに長く時間を使うと、その分、公園で友だちと遊んだり、市民プールで泳いだり、ママやパパと一緒にいる時間が減るんだよ」と私は娘に言い聞かせた。 また、アイパッドのアプリやビデオはとても賢い人たちがつくっていて、子どもが夢中になって見続けるようにつくられていることも説明した。ゲーム会社やSNS運営会社の思惑を子どもに理解させることが重要だ。

いつやめるのかを決めるのは子ども自身

これらの製品は楽しさやつながりをもたらすが、私たちの時間や関心から利益を得ている。こうしたことを5歳の子どもに教えるのは難しいと思うかもしれないが、私たちはそれを娘に教えて、彼女が自らアイパッドの使用に関してルールを定め、守れるようにしなければならない、と強く感じていた。 いつやめるかを決めるのは、娘の仕事だ。アプリメーカーも親も、「もう十分見た」とは教えてくれない。 次に、私たちは娘に、1日にどのくらいの時間をアイパッドに使っていいと思っているかを尋ねた。娘にそれを決めさせるのは、リスキーではあったが、やってみる価値はあった。 正直言って私は、「1日中!」という答えが返ってくるのではないかと思っていたが、違った。娘は、見る時間を制限することの大切さと、決定権が自分に委ねられていることを理解し、おずおずと「2エピソード分」と答えた。ネットフリックスの子ども向け番組を2話、という意味だ。それにかかる時間は約45分である。

【関連記事】