日本海沖の絶海孤島に愛好家殺到!「野鳥の楽園 舳倉島」に行ってみたら春の「野鳥オールスターズ」だった!
北陸放送
5月10日から16日までの1週間は「愛鳥週間」です。 毎年5月初めのおよそ2週間、石川県能登沖の舳倉島(へぐらじま)には北や南へ 向かう渡り鳥が羽を休めに訪れます。貴重な渡り鳥を激写してきました。 【写真を見る】日本海沖の絶海孤島に愛好家殺到!「野鳥の楽園 舳倉島」に行ってみたら春の「野鳥オールスターズ」だった!
全国から愛好家も集まる「野鳥の楽園 舳倉島」
輪島の北およそ50キロ、日本海の孤島、石川県輪島市舳倉島。 周囲4キロ、兼六園およそ5個分にあたる、60ヘクタールの舳倉島は、 日本有数の渡り鳥の「休憩地」として知られ、春と秋の渡りの時期に、 350種類以上もの野鳥が記録されています。 5月は春の野鳥シーズン。 輪島からのフェリーでおよそ1時間半。 日本各地からバードウォッチャーが「野鳥の楽園」を訪れます。
歩き回らなくても野鳥に会える。
島に着くと、すぐ鳥たちがバードウォッチャーをお出迎え。 「アトリ」と「カワラヒワ」。 「アトリ」は冬鳥として日本で過ごし、これからヨーロッパなどへ向かい、 「ツグミ」もこのあと日本を旅立ち、繁殖のためシベリアへ向かいます。
植生豊かな舳倉島は鳥たちには絶好の「休憩地」。 人気の夏鳥「キビタキ」。ちょうど今頃、日本全国に渡り 愛らしい姿とさえずりを聞かせてくれます。 東南アジアからやってきた「オオルリ」。 オスの背中は鮮やかな瑠璃色です。 夏鳥「ノビタキ」。このあと北海道の草原や本州の高原で繁殖します。
貴重な「野鳥オールスターズ」
さてバードウォッチャーが狙っていたのは? 「ノゴマ」。 北海道に飛来する夏鳥で、本州でみかけることは珍しいんです。 野鳥は数日から1週間程度、舳倉島に滞在しますが、その間はほとんど地上で 草の種や虫などを食べ、栄養を蓄えます。 旅の疲れもあってか警戒心が薄くなる鳥たち。 そこに近づく動物が! 島のネコ。 ネコが散歩中に見つけたのは「クロツグミ」です。 ネコの殺気を感じた「クロツグミ」何とか危険を回避できました。 ちょっと歩くだけでたくさんの野鳥と出会える舳倉島。 そこが愛好家の人気を呼んでいます。
カップルや若いバードウォッチャーもいますが、ベテラン愛好家もよく訪れます。 埼玉県所沢市から、10年以上、春と秋に舳倉島に通い続ける愛好家の 小平光男さん。 今回も1ヶ月近く滞在しています。