[奥菜恵さん]終わり見えない「尋常性白斑」の治療 俳優として「どうなってしまうのか」…一時は頭が真っ白に
ウェルネスとーく
俳優の奥菜恵さんは4年ほど前、皮膚の一部の色素が抜けてしまう「尋常性白斑」と診断されました。確実な治療法がなく、進行することが多いため、症状の悪化に不安を抱えながら治療を続けています。(聞き手・藤田勝) 【写真5枚】マシーンでトレーニングに励んだりオフを楽しんだりする奥菜恵さん
――どのように白斑に気づきましたか。 4年ほど前のコロナ禍の時期に、自分の体に明らかに皮膚の色素が白く抜けているところを見つけ、「何だろう」と思いました。ネットで調べて「これだ!」と思い、すぐに病院を受診したところ、先生から「尋常性白斑です」と伝えられました。 ――どんな説明を受けましたか。 治療法は一応あるけれど、非常に時間がかかるし、それを続ければ確実に治るっていうものでもないということと、進行していく病気だということを告げられ、もう頭が真っ白になりました。俳優という表に出る仕事なので、これからどうなってしまうのかと。
飲み薬や塗り薬 忘れてしまいがち
――具体的にはどんな治療を受けましたか。 ステロイドの飲み薬や塗り薬、あとは紫外線療法などです。紫外線を当てるのは、私はあまりしたくなくて、今は薬だけの治療ですが、それも忘れちゃうことも多く、あまり真面目にやっていないです。というのも、治療して1か月、2か月で消えるわけじゃなく、終わりが見えないので、これは意味があるのかなって、つい思ってしまいます。 ――治療の効果を全く感じない? もちろん、色素が復活して治ったところもありますが、それとは別に、また違うところにも出てきちゃうんです。 ――でも今のところ、仕事に支障が出ることはない? そうですね。今のところ、そんなに悪い状態ではないので。とはいえ、進行性と言われているので不安はありますね。
すごいアレルギー体質 肌の炎症には注意
――はっきりした原因は分からないと思いますが、何か思い当たることはありますか。 昔からすごいアレルギー体質で、敏感肌なんです。 ――花粉症とか? 花粉症もありますし、金属アレルギーや食物アレルギー、あとは日光のアレルギーもあります。洋服も、ニット系などでチクチクするとブツブツが出てきちゃいます。 アレルギーでパーッとブツブツが出ちゃったりすると、その部分が白斑になってしまうので、とにかく肌に炎症が起きないようにしないといけません。 先生からも、そういうアレルギー症状が引き金になったのだろうと言われていて、アレルギーを抑える薬も飲んでいます。 ――食物アレルギーで食べられないものもありますか。 食べることは大好きですけど、果物はアレルギーが出るのでやめていました。でもこの間、検査したらアレルギーの数値が消えていました。だから、もう大丈夫なのかなと思い、少し食べ始めています。 ――昨年夏、自身がプロデュースした美容液を発表した際に、白斑のことも公表して、反響が大きかったようですね。 いやもう、びっくりしました。そんなに意識せず、インスタグラムに書いたのですが、情報番組とかいろんなところで取り上げられて。