「さすがに廃止というのは難しい」38億8000万円の赤字抱える仙台市営バス 少子高齢化で利用者が減っている切実な理由
厳しい経営状況を受け、市交通局は今年4月からのダイヤ改正で44路線のうち30路線を対象に平日の運行を1日120便、減らしました。 赤字幅が最も大きい余目線も昨年度までは平日と土日祝日に、合わせて23本運行していましたが、今年度からは平日のみ7本の運行に減便となりました。 利用者: 「(路線が)なくなるんじゃないかと心配やはりあれば(便利)」 「乗る方からしたら無いと不便」 仙台市交通局輸送企画課 佐々木隆課長: 「その路線を廃止するとなると、他に交通手段を持たない人はバスに乗るしか移動の手段がないので、そういう人の移動の手段を奪ってしまうことになるため、さすがに廃止というのは今のところ難しい」 ■30年据え置いていた運賃を値上げへ 交通局は、市バスの経営状況を知ってもらおうと、営業係数の一覧を車内などに掲示するほか、ニーズに合わせたダイヤ改正をして、利用されやすい環境づくりに努めるとしています。 一方で、これまで消費税を除き、30年据え置いていた運賃を、2026年10月から7%以上値上げする予定です。 仙台市交通局輸送企画課 佐々木隆課長: 「ある程度、悪天候の中でも確実に乗客を運ぶため、極力ダイヤ通りに運行していることがメリット。公共交通として、市民の皆様の足を確保していく役割を果たしていくためにも、あと1回のご利用をぜひお願いできればと」 市民の足として欠かせない仙台市バス。利便性の向上や利用促進を図りながら経営改善を目指すことが急務となっています。 交通局は、利用者促進のため、学都仙台フリーパスや都心バス均一運賃を導入するなど、市バスを利用するきっかけづくりに取り組んでいます。また、12月1日までの間、同一区間で大人1につき小学生2人まで無料で乗車できる試験的な取り組みも行っています。
東北放送
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